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2019-11

サッカーの価値とは? - 2019.10.20 Sun

NBA ヒューストン・ロケッツと中国のいざこざから危惧されるものについて・・・

 前回の記事で「町田ゼルビアに忍び寄るIT番長の影・・・」について書きました。マンガでもアニメでもないので、どーなんだろうって自問しながらかいたんですけどね。今回はその続きというか、あんまり続きでもないんですが、サッカーネタの続編です。続編といってもバスケットボールなんですが・・・
10月4日にNBAのヒューストン・ロケッツのゼネラルマネージャーのダリル モーリーさんが「香港と共に立ち上がろう」と書かれた画面をTwitterに投稿。当然ながら中国のメディアが反発し、中国への放映権や大会スポンサーに中国企業のウエイトが大きいNBAは慌てて謝罪。「Twitterはダリルさん個人の意見であってNBAは関与していない」と言い訳したんですが、中国政府は激おこで10月19日の新聞報道ではNBAのコミッショナーのアダム シルバーさんの解雇を求めてきました。解雇は拒否し「我々は表現の自由を支持する」と強調しました。
だったら何でダリルさんのツイートを「NBAとは関係ない」とか言っちゃうんだかなぁ・・・NBAは香港のデモに対してどーいうスタンスなのか?ってことになっちゃうのにね。

 この日記では香港のデモの是非や中国政府の対応や香港行政の振る舞いも込みで、何の意見もありません。ネットの中でナショナリズムが大好きなサイトは山のようにありますので、うっぷんはそーいうサイトで晴らしてくださいませ。
問題なのは何でNBAは中国に謝っちゃったのか? 何で中国政府はコミッショナーの解任を要求してくいるのか? という部分です。相方がこのニュースを見て「中国は何様のつもり?」っていう感想だったんですが、結論から言えばスポンサー様のつもりなんでしょう。日本人の意識でスポンサーというのはテレビ局が番組を作るときに、絶対に逆らえない神様的存在がスポンサーです。視聴者はタダで見てるだけの存在なので神様でも何でもありません。広辞苑でも『 ①資金を出してくれる人。後援者。②放送番組の提供者。広告主。』とあります。中国がなりたいのは出資者という言葉のスポンサーではなくて、番組を打ち切りにできる和製英語のスポンサーです。NBAの放映権がらみなのでテレビ業界のスポンサーで合ってるんですが、一般の企業の合併のようなモラルが通用しないタイプのスポンサーですね。
NBAがそこまで中国の機嫌を取らないといけなかった理由は単純で、お金を貰っちゃったからです。今後のNBAの市場で考えれば、アメリカ本土の何倍ものビジネスが中国に埋まっています。貰っちゃった以上は言うことを聞くしかありません。そこにはNBAの哲学とかモラルとかは存在しません。中国人が3ポイントを5点にしてよって言うと、翌年から5ポイントシュートになっちゃいます。これは中国がアフリカでやってる後進国支援型ビジネスと同じです。支援(投資)しているフリをして支配国にするやり方です。
フランス人も同じ手口でオリンピックをアメリカメディアに牛耳られちゃいました。金貰っちゃうと真夏にオリンピックをやななきゃいけなくなっちゃうので、世界中が困っています。

「お金をくれる人の言うことを聞かなくちゃいけない」というと、前回の記事の突然現れたホワイトナイトだった人が「藤田、チーム名を変えるってよ」という事態を思い出します。藤田さんは某国の人とは民意の度合いが違うので、話し合いも持つし、今回は新チーム名も引っ込めました。
心配なのはお金を出してくれる人がサッカーやバスケを良い方向へ導いてくれるとは限らないというコトです。JリーグでいえばDAZNというNetflixのようなサイトと契約して、全試合が一律定額料金で観ることができるようになりました。それまではスカパーという衛星放送でしか観られなかったので、視聴環境のハードルが下がったといました。この時の話題はJリーグとの契約条件が破格だったことです。お金をいっぱい貰っちゃったからDAZN マネーというクラブチームへの賞金も跳ね上がりました。協会の幹部らも鼻の穴が膨らんじゃって「Jリーグの価値を高めるには・・・」っていう議論ばっかりになっちゃっいました。イニエスタで有名なヴェッセル神戸ですが、アノチームは優勝してないからDAZNマネーとは関係ありません。オーナーのIT親分がチームの付加価値アップを狙って投資してるだけです。ヴェッセル神戸もチームが潰れかかったときにIT番長がホワイトナイトしてくれたんですが、彼が出した出資条件が「伝統だった白黒ストライプのユニホームを当人の出身大学のカラーに変更する」というものでした。こっちは名前ではなくて色ですね。
世界最大のサッカーリーグはイギリスのプレミアリーグです。サッカーの発祥の国ですが、W杯とかでもイギリスが強いっていうイメージはありませんよね。ナショナルチームの強さは自国の選手層によりますが、クラブチームの強さは資金力に比例します。ウイイレのように有名選手を集める資金があればクラブチームは缶ン旦に強くなります。
その発想がヴェッセル神戸とか、DAZNマネーに手を出したJリーグです。彼らは日本のサッカーの価値を上げることが正しいビジネスと言い続けてきました。誰に向けてかといえばビジネスや収益に無頓着なサッカーファンへです。サッカーファンは今日の勝ち負けや今年の成績、来年のメンバーくらいまでしか考えていません。そんな経営オンチなサッカーファンに向けて「サッカービジネスの将来性」とか興味ないことです。だってファンにとってはサッカー以外のことが本業で、サッカーは趣味や娯楽、生きがいなんだから。
さっぽるや湘南、松本など地元企業へJリーグのコンテンツを理解してもらい出資を募る地道な活動には頭が下がります。地域に理解され地元と共にチームを発展させるというのは自分がjリーグ初年度から聞いていた理念に合致すると思います。これらのチームの価値と前回登場した藤田社長の考えるチームの価値は違うものを指してるとしか思えません。

 チームの価値が急速に高まったイギリスのプレミアリーグですが、面白い現象が起きています。チームの価値が高いんだから、入場料も高くなって然るべきということです。親子何代もマンチェスター・ユナイテッドを応援してきた人たちが、チケットの高騰で試合を観戦できない事態になっちゃっています。マン U を支えてきたのは彼ら親子だったんですが、チームは外国人投資家のビッグマネーに支えられているから、フーリガンとか酔っ払いとかの地元サポーターはむしろ「近づくんじゃねぇよ」という扱いです。プレミアリーグの放送権も日本と同じDAZNの一括支払いです。
Jリーグでも同じ方向に向かっています。ダイナミックプライシング・チケットです。なんだかダイナミックな席で観られるのかな?って感じですが、日本語で書くと価格変動制・チケットになります。
購入するタイミングで価格変動するという意味なんですが、スーパーでお惣菜が夕方以降安くなるというイメージで説明されてきました。同日の朝、雨が降っていると観客が減るのでチケットの価値が下がるからチケット代が3割引になるよっていう感じです。
ところが変動制というのは安くもなるが高くもなります。自分が買うのはアウェーの浦和戦のチケットなんですが、浦和相手だと対戦チームのサポーターも目くじらを立てて応援してきます。(最近はそうでもないけど)何よりも浦和サポーターが遠征してアウェー席を満杯にしちゃいます。(最近はそーでもないけど)これをダイナミックなんちゃらで販売すると、浦和戦は人気がある(チケットの価値が高い)から割増料金にしよう。ということになっています。
飛行機やホテルでは普通にやってることなんですが、サッカーではどうなんでしょう?ゴール裏の自由席というのはマン U の親子に限らず世界中のサッカーサポーター(チームを奮い立たせる役目の人々)の陣取る席です。彼らには不参加という選択はありません。選手はベンチ入りできなかったりしますがゴール裏のメンバーは全試合ベンチ入りします。これはどーいうことかといえば、ゴール裏は必ず売れる席種なんです。ダイナミックにかんがえれば、必ず売れる席種=価値が高い席種ということになります。マリノスでは2500円のサポーターズシートが7500円にまでなりました。サポーターズシートという名前でもわかる通り、毎週来るお得意様のために価格を抑えられてるハズの席種です。本来のマリノスのメインSSS席(一番高い席)の通常価格は5900円です。
この奇妙な制度はJリーグ協会が新たな付加価値として始めた協会主導の政策です。価格の変動値はチームの営業の人ではなくてAIが的確に判断してるらしいです。AIは融通もききませんし責任も取りません。面白いのはAIが決定したことに関しては人間も責任を取りません。誰が得をするのかといえば現場と関係ないところで金やら価値やらを動かしてる人です。

 極端にいえば収入が全て放送権料でまかなえれば観客収入はいらなくなります。その方が興行コストを削減できるし、観客席はプロジェクションマッピングでもいいし、スタジアムの背景をブルーバックで覆えば放送時はいくらでも満席を合成できるでしょう。
チーム名もいらない、地元サポーターもいらないの次にいらなくなるのがうるさいサポーターたちです。放送料金を払ってくれる人数が観客収入を超えたら無観客でも興行は成り立ちます。中東のサッカーチーム(アル・ナンタラとか)ではサッカー場が暑すぎるから、ほぼ無観客でテレビ観戦が主流です。日本のプロ野球をテレビで観てる人がめっきり減っちゃった印象ですが、スタジアムは満席ですよね。
町田市民にとってのチームの価値と藤田社長にとっての価値、Jリーグが欲しがってる価値、投資家が考える価値、IT番長が見据えるコンテンツの未来、AIがはじき出す今日の試合の値段・・・ みんなバラバラですね・・・ 浦和レッズの戦術もバラバラなんですけど・・・


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