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2019-10

平成最高の少女マンガ - 2019.04.21 Sun

平成最高の少女マンガを決めてみる。

 新元号が発表され平成でいられるのもあと僅かになりました。思えば平成を「貧困の時代」と一括りにするほど昭和が豊かだったのか?って印象です。平成が不幸に思えるのは戦後の昭和にできた幸福のスタイルが、平成になってルールが変わっちゃったからでしょう。昭和に信じられていた幸せも、平成の新ルールでは通用しなくなりました。多くの年配者は旧ルールの幸せを手にできましたが、若年になるほど昭和的な幸せを手にするのが困難になります。
昭和は戦後のどさくさで集団就職してきた中卒が独立して中小企業の社長のなれる時代でした。そのバカ息子が2代目社長になれたのが昭和の幸せのパターンです。集団就職から立身出世した人は才覚と努力を惜しまなかった人なので全ての人がそうではありません。しかし分相応の努力と勤勉さがあれば成功した人の元でそれなりの幸せになれたのが昭和です。
平成になると全てのルールが変わったので、努力しても勤勉でも中小企業の社長にはなれません。なれるのは新しいルールに適合した人たちです。新ルール下ではバカ社長の会社も潰れて行きます。もう利口な息子でも継ぐ会社が残っていないです。成功者の元で勤勉に労働しても、生涯を保障してくれる人などいません。これは日本の幸福感が壊れたのではなくて、昭和の幸福論が平成に通用しなかっただけです。新元号の令和の時代に昭和のような幸福を求めることはナンセンスですね。
自分は昭和の価値観では不幸なのかもしれませんが平成は結構楽しく過ごせたと思います。責任ある地位でバリバリ働いていい酒といい女、タワマンの上層階で息子も国立大・・・っていう感じではありませんが、いい年して好きなだけマンガを買ったり、サッカー観戦で地方遠征したり・・・昭和だったら「いい年なんだから卒業しろ」って言われたことを全てやってる感じです。昭和のルールではNG だが平成の幸福感でこそ受け入れられたのが、みうらじゅんさんや所ジョージさんでしょう。ZOZOの前澤さんよりも所ジョージさんのほうが羨ましいのが平成の幸福感ではないのかな?所さんも金はスゴく持ってるだろうし・・・
平成を災いの多い元号とするコメントも多いですが、第二次大戦があった昭和の方が沢山の人が亡くなっています。

 平成になって物語のネタが変わったのは冷戦時が終わったことで西側・東側といった勢力関係でストーリーが作れなくなったことです。悪い組織はみんなソビエト風独裁国家にすれば、自由主義対独裁者とか恐怖政治などのストーリーが簡単に組めました。平成ではテロリストがソビエトの代わりに悪役を演じてますが、ソビエトとは国家であり思想だから、ストーリーに意味が存在したんです。しかし、テロリストと戦う場合は彼らの言い分は往々にしてワガママや幼稚な思い込みだから、戦いが害虫駆除っぽくなっちゃいます。宇宙怪物やゾンビと戦う作品も害虫駆除っぽくて真面目に観ようって気にはなりません。物語の基本は人間対人間(殺し合いではない)の関係性だけが重要です。たまに動物を眺めてるだけの作品なども存在しますが、意思や気持ちが通じたり通じなかったりするのがドラマのベースです。
もう一つ変わったのが昭和時代から始まった好景気~平成バブルと、崩壊後の価値基準の変化です。平成生まれは基本的にバブル生活を実感してこなかった世代です。ポケベルからスマホって物理的な変化以外にもキャラのマインドが大きく変わりました。
変わったのは主人公の目指す成功や幸せのカタチとかです。男子キャラは普通に大手商社に勤め、女子キャラのゴールは幸せな結婚でした。就職も結婚も当たり前ではなくなった時代では、昭和時代ののんきな幸福感の作品などは通用しません。不幸なのはバブル以前からマンガ家だった人たちは、平成の価値基準の変化が解ってないことが多いことです。


 本題の『平成最高の少女マンガ』を決めたいのですが、30年の中から1本を選ぶのはちょっと無謀だと思います。あくまでも自分にとっての最高だから勝手に選ぶだけなんですが、世の中の最高とあまりにもかけ離れた結果というのもヘンでえすよね。個人的過ぎるのだったら紺野キタさんの優勝でも満足ですが共感は得られません。「NANA」や「セーラームーン」だったら世間の売り上げ的には最高なんでしょうけど、自分は共感できません。「ちはやふる」だったら内容もセールスも共感も全部クリアできますが、未完の作品は最高かどうかがまだ決まっていないから選外です。(クライマックスがへっぽこな作品も多いので・・・)
作品のタイプで分けてもいいんですが、ザックリと平成の前記・中期・後期で3作品をノミネートしたいと思います。


 前期部門 「おいしい関係」 槇村さとる 著

 中期部門 「のだめカンタービレ」 二ノ宮知子 著 

 後期部門 「海街diary」 吉田秋生 著


平成前期というのが記憶の中で昭和後期とごっちゃになってる方も多いと思います。「スターウォーズはどれから平成作品だっけ?」って感じです。
次点を挙げれば「ハチクロ」とか「ごくせん」とか「潔く柔く」とかキリがありません。おいしい料理を決めるとか歴代最強のベストイレブンを決めるというのも、大体がそんなモンです。
次回はそれぞれの作品について書いていきます。


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● COMMENT ●

こんにちは
「おいしい関係」「のだめ」はドラマを見てました
原作は読んでません
「おいしい関係」は好きなドラマです
ドラマしか見てないので原作がどうなったかわかりませんが
当時なぜ好きなレストランをヒロインは去らなきゃいけないのか
わかりませんでした

マースケさん、いらっしゃいませ。

自分は逆にドラマのほうは観ていませんでした。
原作では主人公はどんどん成長していくので修行という名目と
失恋から逃げ出すの半々な理由でした。
ドラマがストーリーのドコまでをやったのかわからないけどね。


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