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2019-09

エリツィンのこと - 2019.02.11 Mon

稲垣吾郎さんMCの「ゴロウデラックス」の終了についてです。

 先日、アニー賞 長編インディペンデントアニメ部門作品賞に、細田守監督作品の「未来のミライ」が授賞いたしました。アニー賞はアメリカでアカデミー賞にアニメ部門ができる前からある「アニメ版アカデミー賞」という位置づけの賞です。アニメ制作関係者の投票で決まるので現在はアカデミー賞の前哨戦っていう感じになってます。
“インディペンデント”って何?って感じですが、アメリカでは自主制作映画を指す言葉らしいです。
ざっくり「上映時間が70分以上、制作費が20億以下」の作品が該当するようです。ちなみに今年の大賞である長編作品賞は「スパイダーマン」でした。「千と千尋・・・」は2003年にアニー賞の長編作品賞を取っていますが、アカデミー賞 長編アニメ映画賞も取っています。

「未来のミライ」は公開時にこの日記でも取り上げました。自分は劇場でもDVDでも観ていないのですが、観た人の感想だけで「この作品がいかに酷評に値する作品か?」というコトを検証する記事だったと思います。「つまらないと思うのならば観なきゃいいじゃん」という意見も正論です。自分もテレビで無料放送するまで観るつもりはありません。マンガや小説はプライベートに作ることができるメディアなので、つまんないマンガを描くマンガ家に面白い作品を描く責任なんかありません。一度買って読んで、つまんなかったとしても自分の目利きの問題だからです。
しかし劇場公開アニメレベルになると個人的な作品というわけにはいかなくなります。一年で上映公開できる作品数は多くて5~6作品です。長編アニメは多大な予算とマンパワー、興行する劇場などを揃える必要があります。日本のアニメの興行実態は全ての作品がインディペンデントと言えます。長編アニメを作れる貴重なチャンスを手に入れてるアニメ監督には、そのチャンスを活かす責任があります。
細田守さんは実績でアニメ映画を作る権利を得たんですが、年々作品の制作意図が幼稚になってる印象です。だったら違う才能にチャンスを譲って欲しいですね。


 先週あたりでネットニュースに飛び込んできたのが、TBSテレビ系列の「ゴロウデラックス」が今年の春の番組改編で終了するとのこと。これは元 SMAP のメンバーで最後の地上波レギュラーだった稲垣吾郎さんの看板番組が終わるということを意味しているそうです。ジャニーズに対するテレビ局の忖度とも言われ、なんかやーな感じがする話ですよねぇ・・・
このニュースはアンチ・ジャニーズな方々はもちろんですが、純粋に「ゴロウデラックス」を楽しみに観ていた深夜番組ファンをも失望させました。むしろアイドル事務所のお家騒動には興味のないタイプの人こそが「ゴロウデラックス」の優良視聴者だったからでしょう。元 SMAP のレギュラー番組がなくなるって騒いでる人のほとんどが「ゴロウデラックス」を観ていたとは思えません。この番組のファンのホンネは「くだらない理由(芸能プロダクションへの忖度)なんかで、良質な番組を終わらせるな」ということでしょう。それくらい良質な番組です。
「ゴロウデラックス」対談形式の30分番組で、作家、学者、芸能人、スポーツ選手、ジャンルを問わずに、本を書いた作者を呼んで朗読を交えて作者の人となりや作品の紹介をする内容です。新刊の作者に直接インタビューする企画で、読書家にとっては夢のような番組です。自分が観ていてインパクトがあったのは、やっぱり角野栄子さんの容姿の魔女っぽさですね。
この番組で稲垣吾郎さんを SMAP という肩書きで観ていた人は少ないんじゃないでしょうか?たとえ彼がSMAPでなくても彼のパーソナリティーで十分に成立していただろうし、逆にSMAPの他のメンバーがMCだったとしたらこんなに評価される番組にはならなかったでしょう。かりに中居クンがMCだったとしたら、バラエティー番組としての面白さはもっと出たかもしれません。しかし「ナカイデラックス」だったとしたら「せっかくの優良番組を終わらすな」っていう抗議も少ないでしょう・・・

 自分が「ゴロウデラックス」を知ったのはスタートからのアシスタントだった小島慶子さんが降板し、後任に外山恵理さんが決まったからです。当時の小島慶子さんは色々と事情がある人で、この時も何らかしらの事情で降板したんだと思います。そしたら外山さんがアシスタントに決まったというウワサを聞き、「外山さんをテレビで観られるなんていうレアなことはめったに無い」と思って初めて「ゴロウデラックス」を観ました。稲垣吾郎さんは SMAP 時代もどちらかといえばジミ目なキャラでしたが、外山さんはTBSの局アナの中でも隠れキャラです。女子アナに詳しい女子アナ好きを公言してる人ほど「トヤマエリって誰?」って感じでしょう。
今回の「ゴロウデラックス」の打ち切りは稲垣吾郎さんの地上波番組消滅という問題とともに、外山さんの映像媒体からの全撤退という問題でもあります。稲垣吾郎さんは何だかんだいっても数年中にテレ東でどっかの観光地をウロウロする番組とかに出てそうですよね。でも外山さんにとっては最後のテレビになっちゃった可能性が大きいです。TBSはテレビとラジオの両方を持っている放送局なのですが、やっぱり売れっ子の女子アナはテレビで露出してナンボでしょう。外山さんが初めて「ゴロウデラックス」に出演した回で、稲垣吾郎さんから「本当に局アナですか?」とか「観たことないんですけど・・・」とイジられてました。
そんなテレビでは干されっぱなしの外山さんですが、TBSラジオでは永六輔さんを看取った?女子アナとして名を上げてました。晩年のパーキンソン病でろれつのあやしくなった永さんの、通訳兼介護士として活躍しました。往年の永さんのファンは、多分「土曜ワイドラジオTOKYO」の最後のアシスタントになるだろうアナウンサーが“こんな子でで大丈夫か?”と不安だったそうです。しかし結果として外山さんでよかったと誰もが思える人選でした。外山さんの前任が堀井美香さんだったのもどうだったのか?って感じですけどね。堀井さんは「ナレーションは別の顔」でお馴染みの美熟女アナです。ピンとこない人が多いのは彼女もTBSの隠れキャラだからです。

 外山さんで印象的なエピソードはニッポン放送の「ビバリー昼ズ」で高田文夫先生が観劇だかで永六輔さんとばったり会った話をしていました。「すっかりおじいちゃんになっちゃって・・・」とか軽口で笑いをとっていましたが「アノTBSのアナウンサーの子、外山さんはいいよね。あの子エラいよ」って褒めてました。観劇に付き添っていた外山さんを素で褒めていた高田先生の言葉で、あまり表に出なかった永さんと外山さんの関係性をあらわしていました。自分の外山さんへの評価のベースはこのエピソードです。
晩年の永さんのアシスタントには、誰が考えても遠藤泰子さんが適任だと思っていたハズです。でも泰子さんでは永さんに年齢も立場も近過ぎちゃうんでしょう。永年の戦友のようでもあり、夫婦のようでもある関係では、衰えに向き合うのがキツいこともあります。気位が高い人だったら尚更弱みを見せることができなかったりします。その点、外山さんは絶妙に孫くらいの距離感で、当事者意識で背負うモノもないキャラでした。高田先生や泰子さんは永六輔世代なので背負っちゃうんですよね。
この外山さんのキャラが誰かに似てるって思ったら、外山さんのやっていたことって吉田秋生さんの「海街diary」に出てくるシャチ姉の部下のアライさんだったんです。アライさんも作中では隠れキャラ{顔が出ない)でした。
外山さんを生かせるのは相手役のメインMCがアシスタントとしての外山さんを面白がれるかどうかにかかってます。ラジオでは永さん、ピエール瀧さん、浅草キッドのたまさんなどが外山さんの魅力を引き出してくれました。そもそも外山さんは「頭を下げてまで仲良くしてもらおうとは思ってない」っていうクラスに一人はいるオオカミのような面倒なタイプなので、外山さんから自身の魅力をアピールすことは皆無です。だから不特定多数を相手にしているテレビ媒体や女子アナというジャンルが好きな女子アナファンにはまったくウケません。そんな中でテレビ側の人間で外山さんを理解してくれた唯一の人が稲垣吾郎さんだったんです。外山さんの可愛さっていうのはテレビでは映りにくい可愛さなんです。
「ゴロウデラックス」終了後もTBSで稲垣吾郎さんが番組を持つのなら外山さんをまたテレビに引き上げてくれるかもしれません。しかし、番組打ち切りの理由が「元 SMAP 降ろし」だったら共演は永遠に無理です。外山さんは局アナだし独立とか考えてるハズもないですから。
恋愛マンガファンからすれば稲垣吾郎さんが、外山さんをお嫁にもらってくれればめでたいんですけどね。雑で横着な性格の外山さんと几帳面で思慮深い感じの稲垣吾郎さんは、番組中でもお似合いのカップルって言えなくも無いことも無くは無いです【 四重否定 】

 春までまだ放送はありますから外山さんを観るのはまだ間に合います。自分はゲストの作家さんの名前や扱う本のタイトルで観たり観なかったりしていました。まさかこの番組を終了させるって言い出すとは思ってもみなかったから。この番組はネット社会の現代で『昔ながらに本屋をぶらついて知らない本を捜す楽しさ』が味わえる番組です。面白いかどーかも日によって違うんですけど・・・


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