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2019-10

意外な原作付きマンガ - 2012.04.06 Fri

原作 施川ユウキさん 作画 秋★枝さん 「ハナコ@ラバトリー」全2巻です。

 この作品では施川ユウキさんは原作者としてアイデアから各話のネームまで、秋★枝さんは作画のみに徹している合作です。 施川さん自身がマンガ家なのマンガの原作のみを担当するのは初めてとのことです。 マンガ家のキャリアでは施川さんのほうが上ですが、現在の著名度では断然秋★枝さんでしょう。 
施川さんは「12月生まれの少年」などが代表作だと思うんですが、読んだことがないのでよくわかりません。 絵柄はさくらももこさんと西原理恵子さんの間くらいの画力って感じです。 基本はギャグマンガ家のジャンルですが、面白いかどーかは読者の“読み込み方”によります。 このサイトはマンガが面白いかつまらないかを語ることを目的にはしていません。
秋★枝さんは東方の同人誌で有名になった方で“コミケから商業誌作家へ”というサクセスストーリーを成し遂げたマンガ家さんです。 可愛らしいのに生活感がある絵柄が魅力で「純真ミラクル100%」という芸能界ネタのマンガが代表作だと思います。 秋★枝さんの作品は一通り買っていますので自信を持って言えます。

ハナコ@ラバトリー

 「ハナコ@ラバトリー」はいわゆる“トイレの花子さん”です。 トイレから出ることの出来ない花子さんとトイレに現れる人々や動物等とのシチュエーション・コメディです。 トイレは各話ごとに変わるし花子さんはケータイでブログをやっています。 花子さん自身が「なぜ自分が幽霊なのか?」とか「なぜといれなのか?」など当人にはわからないって設定です。 秋★枝さんのキャラ特有の「お気楽な感じ」の花子さん像は、いわゆる「・・・花子さん」のじめじめした面倒臭さがなくてさっぱりと読める小気味いいい作品に仕上がっています。
通常、シチュエーション・コメディだとパターンが出来上がっちゃう頃から、マンネリというか焼き直しというか「4コママンガのアレ」っぽさがありません。 原作の施川さんがとても頑張っています。 自身の作品のイメージではストーリーマンガの脚本が書けるっていう感じがしないんですよね。 たぶん、施川さんのファンの方々が一番驚いているんじゃないかな? 施川さんの絵が下手というのは自分の主観ではなく、彼の著書に「え!?絵が下手なのに漫画家に?」というエッセイ・マンガによって判断しています。 読んでいませんが映画批評とかもあるようです。 想像するに施川さんは「面白い作品が思いつくのに絵で表現する能力が不足している」んじゃないかと思われます。 個人的にはヘタウマとか評価しないんですが、マンガの面白さは必ずしも絵が上手さだけじゃありません。 でもストーリーに画力が追いつかないならもっと絵を練習すればいいのにって誰もがおもいますよね? 施川さんはそういう努力は好きじゃないらしいです。 マンガ家なのに・・・ 
そんな彼が秋★枝さんと組んだんだからまさに渡に船です。 どこへ渡るつもりかは知らないけど。 もともと文章は凝っている方なので原作者の道はアリじゃないかなって感想です。 マンガの原作者って絵の描けないマンガ家なのか、マンガっぽい小説しか書けない小説家なのか? 最近はマンガ原作の新人賞とかもあるようですけどね。 施川さんが秋★枝さんみたいなキャッチな女の子を描けるとも思えないし、彼女の絵柄でこのマンガは売れてるんだろうから施川さんは合作のメリットが大きいです。

 では、秋★枝さんにとってはメリットの無い合作だったんでしょうか? むしろ秋★枝さんのほうが得るモノが多かったと思います。 秋★枝さんが描きたいジャンルって「的中!青春100%」という単行本に収録されている「ワンシーン」というマンガのような作品だと思います。 この作品は短編オムニバス形式です。 

「ワンシーン」の構成は次の通りです。
第1話 さえないOLと課長
第2話 どっかの貧しい国の日本語観光ガイド
第3話 振られた女子高生とヘアサロンの店員
第4話 巫女とテニス部の先輩
第5話 OLと課長 再び
第6話 ヘアサロンの店員 再び
第7話 巫女 再び
第8話 課長 再び
第9話 ヘアサロン 再び
第10話 巫女
第11話 課長
第12話 また課長

課長 ヘアサロン 巫女の順番に回しているんですが、2話目に日本語ガイドという不思議な設定の作品が紛れています。 タイトルの「ワンシーン」というのに作中は必ずしもワンシーンじゃありません。 OLの回が多めなのは、後の「伊藤さん」や「煩悩寺」につながってるのかな? 秋★枝さんはドラマが展開していくマンガよりも、シチュエーションを切り取ったマンガが好みのようです。 同人誌でマンガを描いている方特有の「自分が描きたいシーンだけ描く」という嗜好によるモノだと推理できます。 「起承転結を押さえるよりもデートのシーンだけを描けば満足」っていうことですね。 自己満足こそが趣味の基本だから、同人誌の場合はまさに正しい同人マンガといえます。 べつに起承転結を入れろってことじゃないです。 秋★枝さんの問題点はシリーズ構成を取るのが苦手っぽいことです。 
上記の全11話のなかでも観光ガイドの2話目はいらないです。 むしろ11種類の物語のほうがわかりやすいし読み応えがあるかも? 現連載中の「煩悩寺」もゆっくりとドラマが進んでいるといえばそうなんですけどね。
その点、「ハナコ@ラバトリー」はビックリするくらい構成がよくなっています。 各話ごとの特色がよく出ていますし、シリーズとしてもまとまった印象があります。 圧巻は最終回の前後編で、花子さんが誰なのか?なんで幽霊なのか?なんでトイレなのか?なんでケータイなのか?1話からの設定を全部使ってお話を完結させていることです。 施川さんひとりじゃキャッチな女の子が描けないと言いましたが、秋★枝さんひとりじゃこーいうクライマックスは描かなかったと思います。 以前の作品の「純真ミラクル100%」では連載当初はダラダラとした印象だったが、担当編集者が替わったとたんにドラマががらっと変わりました。 彼女は誰かがシリーズ構成を決めてあげたほうが良くなるように思えます。 たとえ原作付きとか編集主導とかでも秋★枝さんの個性は失われるモノではありません。 「ハナコ@ラバトリー」も秋★枝さんっぽさ満載です。 

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● COMMENT ●

ハナコ@ラバトリー読みました。
最後の回は秋☆枝さんとは思えない(失礼)盛り上がりでした。
施川ユウキさんの画力がさくらももこと西原理恵子の間って納得しました。

miyu さん、いらっしゃいませ。

最終回、いいですよね。 秋★枝さんを見直しちゃいました。(失礼)
秋★枝さんはもっとドラマ性が高い読み応えのあるマンガもいけると思うんですけどね。

はじめまして!!ブログ訪問ありがとうございます!!

私も漫画を描いたりイラスト描いたり…似ていますね!!これからもよろしくお願いします(;-_-)

とある暇人さんいらっしゃいませ。

マンガを描く人はすべて応援してます。 頑張ってね。

ありがとうございます!
らいかさんも頑張って下さい!
これからもかわいい絵をどん02見せて下さい!


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