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2017-08

LGBTと百合 1 - 2017.03.06 Mon

百合作品をLGBTを踏まえて考えてみます。

 関東のAMラジオ 文化放送の「くにまるジャパン 極」のゲストに“LGBTアクティビスト”の東小雪さんと増原裕子さんのこゆひろコンビと、FTMトランスジェンダーでLGBTの啓蒙活動をしているカツオさんが出演していました。LGBTとはL(レズ)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)の略称というか総称です。言葉の発祥時はGLBだったのですがゲイが先に来ると男尊女卑的なイメージのなんたらがあるようでレズを先に記するようになったみたいです。後にトランスジェンダーもマイノリティーなのでTが加わったとのこと。トランスジェンダーは「トランス=逆を行く」と「ジェンダー=性」なので生まれながらの性と違う人たちの意味です。F=female M=Maleの略なので、FTM とはF(female 女性)T(to から)M(Male 男性)女性から男性へ変わった人のことです。逆はMTFということになります。また男性や女性から中性になるFTXやMTXというXジェンダーの方々のいます。ラジオのゲストのカツオさんは女性から男性へ変わったトランスジェンダーで、恋愛対象が男性でも女性でもなり得るというバイセクシャルです。この日記では百合作品を考えることがメインなのでカツオさんを入れるとややこしいので割愛します。

 小雪さんと裕子さんはディズニーリゾートで結婚式を挙げたとか、渋谷区のパートナーシップ証明書を最初に交付されたレズビアンカップルです。性的マイノリティの中ではもっともメジャーな方々という有名人です。自分の中のLGBTの知識は彼女らの著書や発言を参考にしている部分が大きいです。基本的に性的マイノリティーの人権などをフェアに語られる世の中を目指して活動しています。人権というのはLGBTが理由の社会差別や不利益のことで、一般に婚姻問題や職場での誹謗などが上げられます。人権の活動というとヒステリックに叫んだり実力行使に走る映像が浮かびますが、彼女らの取り組み方はいたって穏やかで知性的です。それは目指しているのがLGBTの理想郷ではなくてフェアに語り合える世の中だからでしょう。
以前NHKで同性愛についての討論番組に出演した時、大学教授だかの“判ってるつもりの賢いおじさん”にステレオタイプな持論をふっかけられていました。観ていて「殴ったればいいのに」って思いましたが祐子さんはあくまでも紳士的に受け答えしていました。おじさんはLGBTについて語る資格がある立場だから呼ばれたんでしょうけど、そーいう知識人レベルでもマイノリティーに対する思い込みや偏見は根強いみたいです。ましてや「普通であることを大切にしている人たち」に理解させるのは相当な苦労だったようでした。

 自分にとっては作品としての同性愛にしか接点がないんですが、単純に百合作品といえども「コレはポルノじゃないかな?」とか「偏見で描かれているのかな?」という疑問や不信感がありました。創作なんだからファンタジーの一言でも片づきますが、ホンモノの同性愛者から見ると「ナイナイ!アリエナイ・・・」っていうことなのかもしれません。百合作品は昔からあったんですが、小雪さんや裕子さんのようなメディアで語ってくれるようなレズビアンの方はあまりいませんでした。匿名で語る場合はそれ自体にメディアのバイアスがかかってる可能性が高いので、発信するメディアのイメージする同性愛論になってる可能性が高いんですよね。しかも当事者のレズビアンの方々も説明するチカラを持たないので極端な意見や偏見が横行しちゃった感じです。テレビでおネェキャラの人とかね。
一番信用が出来ないのが文化人類学などの同性愛を研究してる教授たちです。学者というのは研究(リサーチ)から持論を組み立てる仕事です。この持論の部分が怪しいんです。同様にレズビアンに対する文献も信用しかねるモノが多かったです。最近は信憑性が高くなったんですが小雪さんたちの功績が大きいんじゃないのかな?

 そもそもLGBTという言葉はLとGとBとTが結束して世の中の偏見と闘おうという趣旨で作られた言葉です。欧米が発祥のこの言葉は人権活動と共に定着していきました。そのためLGBTという言葉にマジョリティーを排除する閉鎖的な意味合いが含まれちゃっている感じがします。言葉で括ることで、より内輪な世界へ閉じ込めてる隠語のようになってる印象です。
自分として「LGBTの方々の取り組みに賛同して権利の獲得を応援しよう」というつもりではありません。活動そのものに対する理解は大切ですが、政治的な何かや社会活動の何かに引っ張られることは創作の発想を狭めてしまいます。小雪さんと裕子さんがメディアで訴えてることの本質はLGBTの権利を勝ち取ることではなくて、マジョリティーと思ってる人たちに同じ人間なんだよって理解して欲しいよいうことだと思います。理解するには彼女らのような啓蒙活動も必要だし受け入れるほうの認識を変える必要もあります。
ラジオの会話の中で出てきたんですが、現在13人にひとりがLGBTだそうです。ネットで調べたら日本人のLGBTの比率は7.6%だそうです。世界でみると3%なので先進国のほうが比率が上がるのかもしれません。7.6%というのは左利きの比率と同じなんだそうです。クラスにひとりくらいは「お前オカマだろ」っていじめられていた子がいましたよね。その子はいじめられっ子じゃなくてLGBTだったのかもしれないってことです。この件は自分の実体験もあります。
左利きが身体障害のように言われてきましたが、現代社会でそんなことを言う人はいません。それは知識が備わったからです。社会は右利きに合わせて作られていますが、左利き用の道具とかも出てきました。同じように同性愛者を障害と言うのがおかしいことぐらい考えれば判ることです。でもまだ社会全体に知識が備わっていないために同性愛者の不都合が多いんでしょう。


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