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2018-10

PPAPがウケるワケ - 2016.10.08 Sat

Pen-Pineapple-Apple-Pen は何がそんなに面白いのか?についてです。

 9月に入ったら本業のサッカー観戦が忙しく、この日記の更新も滞りがちな毎日です。 書かなきゃいけないネタはあったんですけど、9月はとにかくバタバタしていて週イチを守れないのは悔やまれます。ネタはあるんですが投げっぱなし状態でアタマの整理がついていません。 取りあえず緊急な案件から記事を書いておこうと思います。

 今、何でだか国際的な大ブレイクなのがピコ太郎さんのPPAP ペンパイナッポーアッポーペンです。 知らない人も知るのは時間の問題だと思いますし、ココへ訪問して下さってる方々はネット環境なんだからYouTubeで観ることができます。ピコ太郎さん(某芸人とのこと)がヤクザルックでダンスしながら歌う1分くらいの動画です。 この動画は日本よりも英語圏でウケたということが話題になっています。 某有名外タレが拡散したとかで世界中への配信が決まりました。
この動画に対しての反響がスゴいのですが、無条件に好きっていう方と何が面白いのか判らないっていう方に二分されてるようです。好評派の人はクセになるとか耳から離れないなどの常習性を訴えています。 逆に否定派の人は笑えなかったとか意味がわからないって意見に集約されてるようです。 どっちの意見にも共通しているのが「よくわからないけど」という言葉ですね。 「よくわからないけど面白い」とか「よくわからないからつまらない」とか。なんと誰もがよくわからないまま評価してるんですよ。 この動画について取り上げてるブロガーさんの意見ではヘンテコなダンスや歌い方、軽快なテンポやPPAPというオチなどを理由に挙げていました。 ラジオで荒川強啓さんがまったく理解できない派で面白い派の宮台真司さんが社会学者的な何かで説明しようとしていました。 宮台さんの考察は「下手なモノの可愛さ」という観点で吉田戦車さんのヘタウマなマンガが流行ったことを引き合いにしてました。 学者というか評論家にありがちな「社会的な意味」みたいな意味不明の賢さの上乗せな意見ですね。 何故面白いのかを考えるときにその面白さの意味を並べても具体性にかけますよね。実際にピコ太郎さんの歌もダンス?も下手っていう印象はありません。 チープな動画ですけど学生が放課後にやっつけで作ったような代物ではありません。 では、何が面白いんでしょうか?

 この動画は日本人と英語圏の人たちで喜んでるところが違うんだと思われます。日本人がまず思い出すのは荒井注さんの This is a pen でしょう。当時、何が面白かったんだ?って考え出すと堂々めぐりになっちゃいそうです。たしか国際会議みたいなシチュエーションで外国人に囲まれた荒井注さんが一言だけ This is a pen と言うネタだったと思います。この動画の I have a pen も中学1年生以上の日本人ならすべての人が知っている英文です。その次は Pineapple です。 社会学者が考察するほどの単語は何もありません。まったく意味のない歌詞なのにここまで多くの人々の心をとらえるのは、この動画がグルーヴだからなんでしょう。 ペンパイナッポーアッポーペン という文章は、ギャグというコトでは無くてではなくてグルーブ感としてのリリックです。 ナッポーとアッポーが apple でライムしているのも、ただの思いつきではない感じですよね。 自分はグルーヴよりも歌詞の説得力のほうを重視するタイプですが、万人がメロディにつかまされる曲も確かにあります。
その昔、歌詞の意味が度外視されグルーヴだけでヒットした曲に♪ジン ジン ジンギスカ~ン ヘーホラ ホーホラ…っていうのもありました。 ディスコ全盛時代に先輩たちはナイトフィーバーしていたんですよ。 日本人は本気で踊ったりグルーヴしたりするときには歌詞の意味性とかはジャマになるのかもしれません。つまりこの動画は普段 ♪YOーYO-YO って思っていない人でもグルーブ感が味わえるってコトでしょう。 荒川強啓さんのような「何がいいのかさっぱりわからない」って態度でギャグの本質をわかってる的な立ち位置を決め込んでるのは、音楽的なノリの悪いグルーブ感に欠ける人ってことを言ってるようなモンですね。 やってるピコ太郎さんがお笑いの人らしいので笑いのセンスが問われると思われがちですが、実際は音楽のセンスが問われていたんでしょう。

 日本でウケるのは理解できるとしても、何で英語圏の人たちに絶賛されたんでしょう? グルーブ感は日本人よりも豊かなんですが、日本人の多くが「何だかクセになる」とか「ジワジワくる感じ」って説明していたのに対して、英語圏の方のリアクションは「くだらないけど笑える」とか「今年一番の爆笑」って言う感じです。 日本人だってくだらないって思ってるんですが、正直この動画で爆笑するか?って言われればソコまで笑えるかな?って程度な気もします。日本のマスコミがこの動画を取り上げたのも「何だかアメリカ人がハラを抱えて笑ってる動画があるぞ」っていうことだからです。 では、何で英語圏にはウケるんでしょう?
この曲の歌詞?になっている I have a pen ですけど英語ではこーいう文章は存在しないんだと思います。 文法的には極めて英語に授業向きな正しい文章なんですが、手に持ってるペンを見せて「ワタシはペンを持っています」ていう会話は存在しません。 この文章に日本人が違和感を持たないのは英語の授業のおかげでしょう。しかしこの動画の巧妙なトコロは歌ってるときにピコ太郎さんは、ペンもリンゴも持っていないけどパントマイムでペンやリンゴをかざします。 落語のように持ってる仕草だけで have を「所有してる」ではなく「手に持ってる」の意味にしています。

 I have a pen だけでも「オイオイ、何言ってんだよこのジャパニーズは?」って思われてるのに、タイトルの ペンパイナッポーアッポーペン などという英語は存在しません。 でも観てるだけでピコ太郎さんは アッポーペン とパイナッポーペン という存在しないだろう物体を観せてくれます。 そしてラストに ペンパイナッポーアッポーペン というアメリカ人も知らない英語の存在を立証してしまうんです。このときのアメリカ人の感情は「しまったぁ そーいうコトだったのかぁ」ってことでしょう。 だって ペンパイナッポーアッポーペン が存在するんだから。 そしてインチキなダンスをしながらあっという間に動画が終了しちゃうんですよね。 このやられた感は日本人でいえば嘉門達夫さんの ♪ キャ~ラメル 拾ったら ハコだけ~ が近いかもしれません。


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