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2018-10

こち亀が完結します - 2016.09.04 Sun

こちら葛飾区亀有公園前派出所が次回出版の200巻で完結することになりました。

 こち亀は1976年から週刊少年ジャンプに連載されてきた最長寿マンガです。マンガファンの中では連載の長さよりもその間に一度も休載がないということが秋本治さんの偉業だと評価されています。 ジャンプに限らず長期連載の大物作家は、自由に急病になったり取材に行ったりするモンですからね。 1話完結というギャグマンガの形式というのは、土手でロードワークするだけで1話を消化しちゃうようなストーリーマンガと違って毎号にオチをつけなきゃいけません。 
40年の歴史といえばジャンプを読んでいたあらゆる世代が、こち亀の連載のどこかの部分を必ず読んでいたってコトになります。 こち亀っていうのはドラえもんのように日本中に愛されたマンガというコトになっていますから、終わってしまうのは寂しいとか一番好きなマンガだとか言うファンも多いでしょう。 でも作品の性質上こち亀を全話読んだっていう人は少ないでしょう。 199巻、全巻持っていますっていう方がいたらマンガ収集家としてはスゴいんでしょうけど、マンガファンか?っていえばイメージが違うような気がします。
   
 ブログ画像 こち亀 両さんと纏 JPEG

 こち亀が果たしてきた役割というのは日本の小学生に正しいマンガの読み方を教えてきたっていうことです。 秋本治さんは石森章太郎さんの名著「マンガ家入門」でマンガを描き始めた生粋の少年マンガ家だったようです。基本は会話劇で表情や行動(アクション)は典型的なマンガそのものです。 それは芸術的でもアニメーション的でも小説的でもありません。大昔から連載しているだけあって変わらぬ古典的なマンガの基本を守っています。 それでいて扱うテーマが最新の流行や時事ネタだから現在でも通用するんでしょう。 
少年ジャンプというのはコロコロコミックと並び、小学生向けのマンガ入門書的な役割があります。 コロコロは本当に初心者向けなんですが、ギャグマンガっていうのはコマの進行とお話のタイミングが一致してるので、物語の全体像を見失わないで読むことができます。 小さい子がコマの送り方や空想のストーリーを自分の頭の中で組み立てるのには、トレーニングが必要なんですよね。 昔は大人がマンガを読むとバカになるって弾圧されていた時代がありました。 しかし週刊マンガ以前に子供時代をおくった世代には、現代のコママンガを読む経験が足りていなかったのでマンガの良さや意味がわかんなかったんでしょう。 さすがに現在ではマンガを読むとバカになるって言う人は少ないと思います。 それはほとんどの人がある程度はマンガを読んで育ってきたけど言うほどバカにならずに済んだからでしょうね。

 このマンガの読み方を覚えるという授業の中でこち亀というのは最も良いテキストでした。 ドラえもんが好き、ピカチュウが好きって理由でコロコロを読んでいたとしても、コロコロは子供向けに作られているから消化しやすいんです。 しかしこち亀はある程度は自分の力で頑張って読まなきゃいけません。 テキストはONE PIECEでもいいのですが、1話完結というのは40年間でどこから読み始めてもいいということです。 それとファンタジーよりも現実とリンクした作品のほうがマンガの世界をイメージしやすいと思います。 こち亀はそのマンガの形式から見ていても理解できません。 読まないと面白いのかつまんないのかすら判りません。 こち亀でしか使われていないような鉄板オチとか早い段階で物語が展開するテンポとかを覚えて欲しいですね。こち亀に飽きて他のマンガに進むのはマンガファンとして正しい成長です。自分は3年くらいで飽きちゃったと思います。 小学館のマンガでは高橋留美子さんがマンガの教科書の役をしていますね。
 
 こち亀の前人未踏の200巻という記録は、間違いなく「ゴルゴ13」に抜かれることでしょう。しかし秋本治さんは一人でこち亀を描いた人として讃えられますが、さいとう・たかを さんはゴルゴ13を量産した人ってイメージですね。 今後、ギャグマンガでこち亀を抜くとしたら浜岡賢次さんの「浦安鉄筋家族」でしょう。でも浦安鉄筋家族が最終回を向かえたとしても読売新聞に載るかなぁ?


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● COMMENT ●

入選作品の頃

私21歳の頃でしょうか、1976年度の入選作として、この読み切りもリアルタイムで少年ジャンプを読んでおりました。
「山止たつひこ」のペンネームにインパクトもありました。
私的には、このデビュー作の読み切りが最高に面白く、今でも印象に残っています。
連載後もそれなりに良い作品でしたが、読み切り一発の時の新鮮なハチャメチャさが消えてしまったのが残念でした。
今は全く少年漫画を読みませんが、当時が懐かしく思い出されます

MKさん、いらっしゃいませ。

山止たつひこって名前は子供心にも「無いわぁ~」って思いました(笑)
ギャグマンガのデビュー作が強いのは何ヶ月もかけて練り上げられるからで
連載が始まると締め切りに追われるからちょっとセーブしながら描くんだと思います。

ギャグマンガ=過激っていう時代でしたが、初期から文章力のあるギャグっていう印象でした。


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