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2018-05

イマイチ見たくない - 2016.07.06 Wed

僕たちの見たいメカアニメをつくろう製作委員会のグランプリ作品

 6月25日にフジテレビで一般参加型のアニメ製作プロジェクト、「僕たちの見たいメカアニメをつくろう製作委員会」にて500通以上の応募作品からグランプリに選出された企画『RS計画 -Rebirth Storage-』の本編が放送されました。コンテストの主催は小説・コミックの投稿コミュニティサイト「E★エブリスタ」で開催されたロボットアニメ企画。 メカデザインとストーリー原案を一般公募し、監督、脚本、絵コンテ、アニメ制作をプロが担当してテレビで放送するイベントです。
バックについてるのがモバイル大手の DeNA なので、それなりの予算をつぎ込んだアニメには仕上がっていました。このイベント以外にもシロウトや学生向けのアニメやラノベのコンペやゲームの企画など、新しいコンテンツの発掘に躍起になってるみたいですね。

 「僕たちの見たいメカアニメをつくろう・・・」は500もの企画の中からグランプリ候補として残った5作品の世界観を表現したプロモーションアニメをネットで一斉公開し、再生回数の多い作品をグランプリに決定するというシステムです。 受賞した「RS計画-Rebirth Storage-」はまずロールさんのアニメ企画が入選し、その企画を公開して募集したキャラデザイン、メカデザイン、シナリオを採用するっていう2段構えのコンペです。メインメカのロボットデザインは採用になったのですがキャラデザインとシナリオは該当作なしということで、それぞれプロに手により完成させたようです。

「RS計画-Rebirth Storage-」の概略は下記のとおりです。

『現在の日本に似たパラレルワールドが舞台。物語は「東京機巧研第一戦闘隊」に「機巧」のパイロットとして、一人の少女が配属されたところから始まる。「機巧」とは、十年前のある日、空から降って来た未知の人型戦闘機で、突然、人類を襲った。』

『「機巧」には一般兵器が殆ど効かず、人類は一方的な攻撃を受け続けていたが、ある日、鹿児島山中で見つかった「機巧」の残骸を改良し、有人機として使うことによって敵戦力に対抗し得る力を得た。その「機巧」が倒した敵の「機巧」を捕獲することで人類は次々と戦力を得て、その数は四機(実働は世界で三機)に至る。』

『その欠点とは、特殊なヘッドギアを装着しなければ指一本動かすことができず、搭乗して戦えば戦う程、脳が損傷して「パイロットは記憶を失っていく」というもの。
基本的に「機巧」は二人搭乗の作りになっていて「パイロット」と「補助役」のツーマンセルで戦う。主人公である「相模原颯」は日本の最前線となる東京機巧研で「補助役」を行う十八歳の男子。「補助役」に関しては記憶を失う危険性がなく、戦闘の状況から戦略変更を決断したり、索敵や機体内の気温調整、外部との連絡等を担当する。』 (企画書より)

 正直いってこの企画書を読んでもアニメマニア以外には何が何だかわかんないと思います。 自分も書いていて何だかわかりません。東京機巧研第一戦闘隊をエルフ、機巧が使徒、機巧の残骸を改良し有人機として使うがエヴァ、特殊なヘッドギアを装着がプラグスーツって置き換えるとイメージがわくかもしれません。 「その数は四機(実働は世界で三機)に至る」っていう設定なんか、まんまエヴァに引っ張られてるのがアリアリです。500以上の応募作の中から選んだのに何故か既視感があるのにビックリしました。 多分アニメファンの方々には「全然エヴァと違う作品じゃん」とか「むしろ別の○○という作品のほうが似てる」って意見だろうと思います。ぜーガとかトップとか・・・ 事実、このRS計画-Rebirth Storage-という作品はエヴァとはまったく似ていません。エヴァというよりも今まで散々観てきたようなロボットアニメの焼き直しっていう印象が強かったですね。
セリフにしてもいろんなアニメの要素を集めただけっていうおざなりな作品でした。 制作を請け負ったプロのアニメスタジオのレベルに問題があったのかもしれませんが、こーいうアニメがつまんないんだよっていうまんまのアニメです。

 500ものノミネート作品の中から選ばれたのがよくある感じの作品っていうのに違和感があったのですが、観終わってからコンペのタイトルを思い返したら腑に落ちました。 このコンペは「新しいロボアニメをつくる」とか「斬新なロボアニメをつくる」ではなくて「僕たちの見たいメカアニメをつくろう」っていうことがテーマなんでした。 よって、誰もがイメージできる見たことがあるような既存のロボットアニメ作品を求めてたんでした。 ロボットアニメなんか誰にでもつくれるのからシロウトの応募作品でも構わないってことなのかな?
公募したアニメの企画は長編大作を前提にしてるのに、フジテレビで放映されたのは1話目だけなのも中途半端な感じでした。 結局、何をもってグランプリなのかさっぱり判らなかったです。 再生回数で順位をつけるという審査方法は中立公正なイメージを作りますが、作品の質を審査するにはもっとも向かない方法です。 そもそもサムネに「パンチラロボ」ってタイトルをつけたら再生回数は1位になっちゃうでしょう。 今回のコンペでは500以上の応募者よりも選考するスタッフやアニメスタジオのほうが面白いアニメのイメージが低いんでしょうね。少なくとも“僕たち”が見たいメカアニメがこの程度ってことはないでしょう。イメージが貧困なのはアニメやメディアに関わっている配給側のほうなんでしょう。せっかくのチャンスに時代を変えるようなアイデアを出せない“僕たち”にも失望なんですけどね。 ロボットアニメの大看板のマクロスシリーズも最初に企画したのは当時大学生だったアノ人たちです。

 オンエアが関東ローカルだったので観る機会がなかった方も多いと思います。 実際の作品は現在でもネットで観ることができますが、権利問題がよくわかんないのでリンクは載せていません。 有料、無料とあるようなので興味がある方は探してみて下さい。


「ほぉ」って思ったら押してね

● COMMENT ●

わりと多くのアニメ感想ブログ運営者が期待していたんですけど、放送後何処にも感想が書かれないことでお察しな作品でしたね。
バトルシーンはCGの元画像に手描きを載せて昔のセル画ロボアニメの雰囲気を出そうとしてたらしきところもあったんですけど、そもそもの絵コンテと演出が上手くなかったと感じました。
企画の第一段なので、今後も続いて行けば人気作品を生み出す土壌になるかもしれませんが、資金をそこまで出し続けるかなとも思いますね。

甘エビさん、いらっしゃいませ。

アニメファンのブログに取り上げられていないのは単純にオンエアが周知されてなかったのかな?
作品が完成したらフジテレビが「コレじゃない」って思っちゃったとか・・・
一般公募したのはアニメの企画(アイデア)だけなので、絵コンテや演出を請け負うプロのスタッフのやっつけ感が残念でしたね。
個人的にはシロウトの中から新しい才能を探すよりも、プロのアニメーターを鍛え上げるほうがまっとうだと思います。

こんばんは。初めてコメント致します。
実はこの企画のことは全く知りませんでした。
今少しだけ検索して調べましたが、選考の詳細は伏せられていて、何も分かりませんでした。
おそらく、選考した偉い人たちの好みが前時代的で、当時社会的ブームを巻き起こしたエヴァンゲリオンが未だにアニメファンに人気のある作品だと思っているのでしょう。
私は個人的にエヴァンゲリオンは見飽きましたが……。
結局、制作の偉い人が見たいロボットアニメを作る委員会だと思いました。

朱雀 翔さん、いらっしゃいませ。

このコンペ自体は2年前から始まっていたんですが、いかんせんマンガ投稿サイト発の企画なので世間には伝わってなかったですね。
ちょっと気になったのは最近のアニメ作りの志望者がアニメ作りに関われれば満足ってタイプが多い感じなこと。
自分はスピルバーグになるんだっていう気合いがなくっちゃ、制作も偉い人たちに風穴はあきません。


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