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2018-05

ラジオスターの悲劇 - 2016.04.23 Sat

Tamao killed the radio star.
Tamao killed the radio star.
Tamamusubi came and broke your heart.
Oh-a-a-a oh

昼ラジオというジャンルに求められているものとは?

 平成28年4月6日午前8時1分、秋山ちえ子さんが呼吸器感染症のため東京都内の自宅で亡くなりました。 享年99歳でした。
新聞各紙によって秋山さんの肩書きが評論家や作家とか放送ジャーナリストという書き方だったり、「かわいそうなぞう」の朗読の人という説明だったりします。 多くの方々のイメージはTBSラジオ系の「秋山ちえ子の談話室」の秋山さんだと思います。 番組のタイトルは放送時期ごとに違っているんですが、ラジオ界屈指のロングタイトルの一つでしょう。 自分が初めてラジオで秋山ちえ子さんを聴いた時にはすでにおばあさまだったと思います。
秋山ちえ子の談話室という番組は日々のことや時事のことに対して秋山さんの考えや思いを語る内容で、今でいうフリートークの先駆けだったんだと思います。 10分程度の帯コーナーという小さなタイトルだから、わざわざ聴くような熱心なリスナーよりも日常の中でたまたま毎日聴いていましたっていう方々が大半でしょう。 むしろ覚えているのは「~それでは秋山さんお願いします」という西村知江子さん(だったかな?)のナレーションが秋山ちえ子という人物の別格さをあらわしていました。 自分はよく知らないおばさまだけど世間ではかなり著名なおばあさまなんだろうなって・・・
自分が子供のころから「信用できる大人100選」みたいなものがありました。 善悪、正誤ではなくてこの人の発言や活動は大人の基準を満たしているのか? っていう感じのランキングです。 思想や政治色は関係ないので右・左、保守・リベラルごちゃ混ぜですが、秋山ちえ子さんも信用できる大人のひとりでした。
秋山ちえ子さんが亡くなって残された問題は「かわいそうなぞう」の朗読を誰が引き継ぐのか?っていうことでしょう。 悠里さんの朗読でも十分に説得力がありますけど自分のイメージでは市原悦子さんがベストだと思います。

 ここからは関東ローカルな話ですけど、今春になって昼ラジオが大きく変わりました。 昼ラジオの定義がよくわからないのですが朝ラジオは未明から通勤時間まで昼ラジオは出社から終業まで。 ナイター以降は夜ラジオで親が寝ている時間帯が深夜ラジオです。 したがって午前の番組もイメージのなかでは昼ラジオに入っています。 日中っていうことですね。
大きく変わったというのは「大沢悠里のゆうゆうワイド」が悠里さんの意向により終了したということでしょう。 自分が初めて昼ラジオを聴き始めたころは大沢悠里VS玉置宏っていう感じの時代でした。 玉置さんもベイファンとして信用できる大人に数えられていました。 降板理由は「疲れた」とのことなのでスタッフやスポンサー、悠里さんのファンも「お疲れさまでした」としか言えないですよね。 ゆうゆうワイド自体は縮小されて土曜日に引っ越しさましたが、あと番組には伊集院光さんの「伊集院光とらじおと」とジェーン・スーさんの「生活は踊る」が始まりました。 お化け番組の後任の人選は非常に難しいのですが、今回は誰もが納得のいく人選って感じでしょう。 スーさんはちょっとマイナーな名前ですけど代行MC という画期的なシステムのおかげで、最もTBSアナウンサーに顔が利く外部タレントだと思います。 ラジオでのベシャリの腕前はTBS内でも実証済みなんでしょう。
夜ラジオで若者をだましていたが、昼ラジオに転向してもっとも成功したのは吉田照美さんです。 照美さんは子供をだましていたころの面白いコーナーでたたみ掛ける手法を使って、昼ラジオなのに深夜放送の悪ノリな感じを上手に出していました。 それまでは仕事中のパートさんや商店主向けに日常をダラダラっと過ごす感じの番組って印象の昼ラジオを、面白いからわざわざ聴くっていうふうに認知させたのは照美さんの功績です。
伊集院さんは深夜ラジオの成功者ですが悠里さんの後番組というややこしいミッションに対して、半年前からかなり周到に画策してきたようです。 スーさんは勢いだけで引き受けちゃったって感じらしいですけどね。 両番組とも始まったばかりのドキドキ感がまだあるのでひと月くらい経ってみないと評価しにくいですね。 さすがに夜ラジオの帝王も午前中では転校生感が半端ないです。 アシスタントの女子アナがバタバタしな感じの人なのがちょっとって感じです。 朝は朗々と進行できるタイプの方が聴いていて疲れないです。 パートナーは遠藤泰子さんのような感じのほうが伊集院さんがフリーハンドになれる気がします。
スーさんは土曜日のときのような雑なオンナ感がまだ出ていませんが、徐々に相談は踊るの味が出てきている印象です。 とくに金曜日は堀井美香さんとの鉄板コンビで早くもいい感じになってますね。

 番組改編の話題をTBSラジオが全部持って行っちった印象ですが、ニッポン放送でも大きな動きがありました。 今回、文化放送はまったくの無風でしたね。 ニッポン放送の1時~4時までの昼オビを担当していた大谷ノブ彦さんの「キキマス!」が降板により終了したため、新番組「土屋礼央 レオなるど」がスタートしました。 土屋礼央さんって誰?って感じですが以前うえちゃんの番組内で家を新築するコーナー?に出ていた人です。 この改編のキモはゆうゆうワイドが悠里さんの意向で終了したのに対して、キキマス!は不人気のため打ち切りになったっていうことです。 まぁそーいうこともあるのが放送ってモンでしょうけど、大谷ノブ彦さんは自称ラジオスターを名乗っていただけにしょんぼりな結末でしたね。 そもそも大谷ノブ彦さんってこのラジオ以外で聴いたことがなかったし、ダイノジの漫才も観たことがありませんでした。 未だに観たことがありません。 そーいう知名度はラジオには必要がないというか、ラジオでこそ発掘される魅力がある人のほうが成功するもんですしね。
ラジオというのは不思議なメディアで一度合わせた周波数をほとんど変えないリスナーが大勢をしめているんですよね。 朝からずーっとニッポン放送というお店や文化放送しか聴かない工場など。 また受信環境によっては聴ける局が限定されるケースもあります。 前記の大沢悠里さんはこの放送局を変えないリスナーという太い客をたくさん持っていたパーソナリティーだったんですよね。 朝、TBSラジオで始まったらナイターまでTBSっていうことになりがちですから。 逆にいえば昼ラジオっていうのはそんなに面白くなくてもなんとかなったりします。 少年ジャンプみたいなアンケート結果即打ち切りっていうワケじゃありません。 逆にスゴく人気があっても諸事情で終了することも多いけど。
では自称ラジオスターである大谷ノブ彦さんは何故2年で降板になってしまったのでしょう?

 大谷ノブ彦さんの声がうるさいとか聞きづらいって意見が多いのですが、そんなのは夜ラジオの時から判っていたハズです。 しかし昼はニッポン放送しか聴かないというリスナーがいる分だけ、仕方なくニッポン放送を聴いてる人も多いってことになります。 だってチャンネルを変えない(変えられない)んだから。 そうすると耳障りな人は聴いていてイライラしてくるんですよね。 文化放送も大竹まことさんがくぐもってますが、あそこは先代の吉田照美さんからくぐもったパーソナリティーで育ったリスナーだから。 大谷ノブ彦さんの枠の前任者の上柳さんは、関東の局アナの中でも随一の聞き心地の良いアナウンサーです。 うえちゃんの声だから聴いていられたっていうリスナーも多かったハズです。 夜だったら騒いだり熱弁したるすることが賑やかでいいんだろうけど、昼のリスナーは子供部屋で聴いてるんじゃないっていうのがそもそもの話です。
先程、昼ラジオはそんなに面白くなくてもいいって書きましたが、それはリスナーが興味ないハナシには頭の中でスルーしてくれるからです。 そこら辺が深夜帯との違いで、夜更かししながら聴いてる子たちはラジオスターの金言やギャグを一言一句逃さず吸収しようとするでしょう。 そーいうノリで昼のリスナーに面白いことを教えてやるっていうスタンスではリスナーはウンザリしちゃいます。 ここでよくあるのは「面白いマンガを描けば絶対に読者に伝わる」っていう考え方です。 しかしそれは「受けないのは読者がバカだから」っていうロジックになりがちです。では大谷ノブ彦さんの考えるラジオのロジックとは何なのか?キキマス!の最終会後に大谷ノブ彦さんのブログに書いた記事があります。

『自分が何をしたいのか、自分はラジオで何ができるのかっていうことも分かった気がしています。お昼のラジオっていう新しい場所にやってきて、時間とか関係なく自分らしくやろうって気持ちを持ちつつも、どうしたら良くなるのかを考えながらいろんな意見を聴きながら試行錯誤もして。 いろいろやってみて、また他の意見をって繰り返して。 それでたどり着いたんですよね、パーソナリティーが好きなことを貫けばいい、それがラジオだって。 パーソナリティーが楽しんでいるってことがそのまま伝わるのがラジオなんだって。 僕がラジオが好きだったのもそういう理由だったのになって。 改めてそれを確認させてもらいました。』
(大谷ノブ彦 カタリマス!より)

これは降板したラジオスターの最後の金言なんですが、パーソナリティーが好きなことを貫けば聴いてるリスナーも楽しいのか?っていう疑問が番組の不人気につながったんじゃなかったのかな? 結論は「DJなオレのノリが昼ラジオのリスナーには理解してもらえないから、オレの主戦場の深夜ラジオへ行くからヨロシク」って感じでいいのかな? まあニッポン放送もそーいう判断なのか月イチで日曜深夜1時半の番組が始まりました。 こんな時間に誰が聴くんだろ?

 人気のあるラジオ番組の特徴のひとつは、しばし当たり前ですが聴いていて面白いということです。 コレはおもにパーソナリティーのファンだったり、内容で興味を引いたり、純粋に爆笑するなど。 谷村新司さんや三宅裕司さん、ビートたけしさんなどはこのパターンです。 荻上チキさんなんかは内容が興味深いのジャンルでしょう。 内容と爆笑だと宇多丸さんとかですね。
大谷ノブ彦さんが2年間レギュラー番組を担当して出した結論もココでした。 パーソナリティーの興味に興味を持ってもらえたらリスナーは増えるという作戦でしょうね。 もしオレの番組に興味が無いんだったら聴かなくてもいいってことになっちゃったら問題ですけどね。
もうひとつの人気のあるラジオ番組の特徴は、聴いていて楽しいっていうことです。 面白いと楽しいは同義語のように扱われますがまったく別のことを指す言葉です。 内容の質よりも聴いているだけで楽しくなるというのはそれだけで聴く理由になります。 このチカラが特質しているのが山瀬まみさんです。 ニッポン放送の専属だったのかと思われていたけど、この春からTBSでレギュラーが始まりました。
昼の横並びで見てみると赤江珠緒さんと各曜日パートナーの掛け合いは楽しいんだけど、毎日の内容は何一つ掘り下げていません。 たまに偶然のように盛り上がったりしますが、ほどほどの面白さをつねにキープしています。 よってつまんないって思うリスナーにとってはつまんないんでしょうね。 大竹まことさんの場合は良くも悪くも大竹さん(頑固爺さん)と各曜日パートナー(嫁)って感じです。 赤江さんと大竹さんは楽しさのグループがかぶらないので住み分けが出来ちゃってる感じです。 大谷ノブ彦さんの番組にはそーいう聴いていて楽しいと思わせる部分が足りないと思っていました。 大谷さんがイメージするラジオスターっていうのがウンチクを熱く語るっていうのが何だかもうアレなんですよね。 それってコーナーゲストがやるポジションでないかい?赤江さんは「聞いてよ聞いてよ」って感じだし、大竹さんは「コレっておかしくないか?」って感じです。 会話がリスナーを巻き込むようになってるんですよ。 でも大谷ノブ彦さんのトークは共感しにくいことに付いてばっかり向きになるから「それでそのカレーのハナシっていつまで続くの?」って感じしかしないんですよね。 前任のアシスタント(名前忘れた)は大谷ノブ彦さんがラジオスターっていう設定につき合っていたのですが、後任の東島さんは結構ウザいキャラっていう扱いをしてくれました。 LFファンには東島の無駄使いっていう印象だったようですが。

 本日の命題 ラジオスターは誰に殺されたか?

平成27年12月7日、ワイドFMのスタート記念番組としてTBS 赤江珠緒さん 文化放送 大竹まことさん ニッポン放送 大谷ノブ彦さん 出演で「 FMでもキキマス!ゴールデンたまむすび」という雑な感じの特番がありました。 午後1時スタートの3局のレギュラー番組の共同制作で、夢の企画のように宣伝されていましたが実際は悪夢のようなグダグダな番組でした。 大竹さんが年甲斐もなくはしゃぐのが老害とか赤江さんがよそ様の前でもポンコツだとか、太田アナはさすがに太田なだけあるだとか、竹山さんはバランスを取りに走るとか、東島さんは有能とか・・・いろいろ印象に残った番組でした。 アレ?大谷ノブ彦さんは?
たぶん大谷ノブ彦さんはまったくイベントに入れていませんでした。 大竹さんは往年のシティーボーイズを彷彿させるキレ芸で暴走し、ちゃっかりさんな赤江さんも太田さんや竹山さんに進行を投げつけて大竹さんに乗っかって行く。 放送を聴いていて「赤江さん、大谷ノブ彦を殺しにいったな」って思いました。 完全にTBSと文化放送の2社制作って感じになっちゃったんだから。
この企画はかなり前から各局の番組内でも番宣していました。 どう考えても楽しい共同番組というよりもプロレスの他団体交流戦っていうイメージです。 他局が馬場、猪木をリングに上げたんですが、ニッポン放送だけラッシャー木村が来ちゃったっていう感じです。 各局のリスナーも同じコンテンツを動じに聴くという珍しい体験だったんですが、ヒイキ番組を応援するというよりも恥をかかないでくれっていう思いでした。 中でもニッポン放送を聴いていたファンの失望感は手に取るようでした。 結局、この公開放送の後のレーティング週間はキキマス!が特番に差し替えられ、再開後の各コーナーが一新されるというリスナーに動揺が走るほどの判りやすいテコ入れがありました。 そして判りやすいほどの番組打ち切り・・・
額面通りの3局が手を取り合うという企画意図だったら、もう少し大谷ノブ彦さんを引っ張り上げる優しさがあったのでしょう。 でも月曜日だったからカンニング竹山さんが参加しましたが、特番の日が木曜日だったらピエール瀧さんが参加していました。 それだと絶対に大谷ノブ彦さんは瀧さんに泣かされていたことでしょう。 最強のいじめっ子だから。

 大谷ノブ彦さんの後番組を引き受けた土屋礼央さんの印象は過不足なく普通の人っていう感じです。 趣味人という設定があるのだけれどそれで突っ走ると前任のラジオスターの二の舞だから慎重に番組を奨めてるって感じです。 前任がリスナーに嫌われて降板という珍しいケースだったので、冒険を避けて旧ごごばんのリスナーに馴染みのある土屋礼央さんが選ばれたんでしょう。 前番組が剛速球だけどストライクが取れなかったのにたいして、新番組はストライクを取るために置きに行ったスライダーっていう感じです。
それとニッポン放送の番組制作スタッフは一日丸ごと○○っていう企画を好む傾向にあります。 ずーっとサザンの曲をかけたりとか。 でもサザンが好きで無い人や音楽自体にお関心がない人は一日どう過ごせばいいの?ってことには配慮がないんですよね。 音楽だったら我慢して聴くけど特集・男と女別れのなんたらみたいな、興味がない以上に聴きたくもないテーマだと困っちゃうんですよね。

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