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2018-05

ワイルドな人生 - 2016.04.08 Fri

平成28年4月3日午前7時56分 望月三起也先生が肺がんのため77歳で亡くなりました。

 サッカーACL(アジア・チャンピオンズリーグ)の第4節、浦和レッズ対広州恒大の試合にて、浦和レッズがホームゲームを1-0で勝利しました。 広州恒大は世界中のサッカークラブの中でもっとも資産価値が高いとされ、中国はもとよりスペインのレアル・マドリードやイギリスのマンUをしのぐ世界一の金持ちチームです。 マルティネス、パウリーニョ、グラルの外国籍アタッカー3人の年俸が100億円で、それ以外の選手は中国のA代表という布陣です。 去年のACL王者で浦和にとっては間違いなく格上の相手でした。
そんなビッグクラブを相手に1勝1分けという結果は浦和レッズのサポーターだけでなく他チームのサッカーファンからも評価されました。 一般にサッカーのサポーターはよそのチームのことはあんまり褒めないんですが、広州恒大などの中国勢はJリーグクラブの共通の敵なんでしょうね。 しかし格下のチームが引っこもってハチの一差しで勝ちを拾うような、弱者のサッカーなんかによそのチームのファンは評価してくれません。 今回は圧倒的な個のチカラで戦うチームに連携値の高さで対抗したことで、サッカーの本来の面白さが伝わる好ゲームになったと思います。 何より試合をした選手たちがヒリヒリするガチ・バトルを「やっていて楽しかった」と言っていたのが嬉しかったです。 浦和サポーターとしても久々にあの頃のサッカーを観ていた記憶がよみがえってました。

 望月三起也さんの訃報を知ったのは埼玉スタジアムで熱戦が繰り広げられる4月4日の朝でした。 望月さんの代表作はワイルド7などで、ハードボイルド系むちむちボディなマンガを得意としたマンガ家さんでした。 ワイルド7は少年キング(現廃刊)に掲載されていた凶悪犯を倒すために凶悪犯を警察に仕立てて対抗するという荒唐無稽なアクションマンガです。 悪をぶっ殺す痛快さや銃やバイクといったの男の子の大好きアイテム、巨乳やお尻や太ももなどの男の子が大好きアイテムなど、男の子の大好きアイテム満載なマンガでした。 少年キングと言えば999とか超人ロックといった独創的な作品が記憶にありますが、読んでいたっていう思い出はほとんどありません。 ワイルド7にいたっても知ってるようでいて、ほとんどなにやってるマンガなのか知りませんでした。 同日にラジオで町山智浩さんがワイルド7について熱く語っていましたが、それを聴いて「なるほどそういうストーリーだったのか」って知ったくらいです。 町山さんのような人生の影響を受けるほどのファンでもないし、あのバタ臭いアメコミ調な作風は好みが分かれるところですね。 自分は人殺しにも世直しにもワイルドにも共感しないので、好みのタイプの作品ではありませんでした。
人の生き死には摂理だと思っていますので、自分の親の享年を基準にしてそれ以上生きた方は大往生扱いにしています。 しかも望月さんは余命宣告後にも「俺の新撰組」という作品を描いていたとのこと。 望月さんも去年の水木さんも最後の最後まで現役で執筆していたというのはとても素晴らしいマンガ人生だったのでしょう。

 ラジオで町山さんとともに南海キャンディーズの山里さんも出演していましたが、望月三起也さんというマンガ家の名前もワイルド7という作品名もピンときていませんでした。 まあ77歳のマンガ家ですからね。 しかし望月さんにはマンガ家という側面とは別に熱狂的なサッカーファンという顔を持っていました。 実業団時代の三菱重工の横山さんや森さんといったレッズOBの重鎮たちの現役時代を知る筋金入りのレッズサポーターでした。
自身もアマチュアながら芸能人サッカーチーム「ザ・ミイラ」を主催してサッカー芸人や大物(有名)引退選手などを取り込んで、最もメジャーなサッカー同好会を作っていました。 さすがに70歳でピッチに出ることも無いと思っていましたがチーム自体は12年にレッズのOBとの試合、14年にはエスパルス主催で沢登チームと対戦していました。 リザルトは判らないのですが望月さんは選手登録していたようです。
おりしもお亡くなりになった翌日にレッズがとても気合いの入った試合をしたのがレッズというクラブからのなによりの供養だと思いました。 望月さんに胸を張って観てもらえるような気持ちの入った試合が久々に出来たんですけどね。現役の選手の中でワイルド7を知ってる人がいるとも思えないです。 もう少しレッズサポーター系のブログやサイトで追悼な文章が出るのかな?って思ってましたが、あんまり取り上げられていませんでしたね。

スルガ銀行のサイト「I DREAM」の中の「ゆめのはなし」というインタビュー記事で望月さんがサッカーに対する夢に答えていました。

 『いままで夢見たことは現実になってきたんだ。 杖をついてヨロヨロになる頃じゃないとムリだろうなと思っていたW杯で日章旗を振る夢も叶った。 まさか元気なうちにW杯に行けるなんて思わなかったよ。 Jリーグ設立以後の進化がものすごく早かったってことだよね。 W杯優勝までと願ったら杖じゃ済まないだろうね。 片足は棺桶かな(笑)。 今はもう考えてないんだけど、前は国立競技場で死にたいなと思っていたんだよね。 国立競技場の控え室から階段で5段上がって、ピッチの芝生を踏んだ瞬間に心臓麻痺で倒れるとか幸せな一生だろうなって(笑)』

 偉大なるマンガ家として、そして素晴らしいサポーターとして活躍なさった望月三起也先生に
 謹んで哀悼の意を表するとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。

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