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2018-05

ナンセンスなのだ - 2016.03.21 Mon

実写版 天才バカボンについてです。

 自分より先輩が最近流行ってるアニメの「おそ松さん」のことをテレビで取り上げられてるのを観たそうです。 彼が言うに『おそ松たち六つ子の声優が6人分いるのはおかしい』ってことなんです。 それは現代の平成・おそ松さんを全否定するようなコメントで、腐対応とかイケメン声優とかアニメ制作のテクニックなどにウトいシロートだからしかたがないんですけどね。 しかし玄人のアニメファンってナンだ? 彼が説明するに「おそ松くん」はちび太と六つ子の対決(けんか)を描いた作品で、単にちび太がひとりなのに対して六つ子は6人だからちび太が不利なゲームになってるというモンだったらしいです。 自分はおそ松くんやもーれつア太郎のアニメを知らないというか、赤塚作品は「天才バカボン」がギリギリのスタートなので詳しいニュアンスは判りません。
天才バカボンといえば日本テレビ系で実写ドラマ化されていました。 日テレはマンガの無茶な実写化に妙な情熱を注いでいるようで、今回も誰も望んでいないのに突然天才バカボンのドラマを作っちゃったようです。 くりぃむしちゅーの上田さんの持ち込み企画ということですが、怪物くんとかど根性カエルなど無茶するなぁっていう企画はだいたいスベってるのかな?
日テレがどんな番組を作ろうと構わないんですが、毎朝日テレのZIP! を観る習慣があるので間抜けなドラマの番宣を観せられ続けるのもウンザリです。 そこで天才バカボンの番宣も観たんですが、どーもドラマのテーマが昭和懐古の古き良きホームドラマって感じがしたんです。 それはそれで正しい作り方なんでしょうけど、だったら赤塚作品ではなくてくりぃむしちゅーの上田晋也責任編集ってクレジットをつけるべきじゃないかな?って思いました。 たぶん赤塚マンガのバカボンではなくてアニメ化された♪西から昇ったお日様が~っていうヤツのドラマ化なんだと思います。 アニメのバカボンも主題歌の記憶しかないのでほぼ観ていなかったんですが、自分にはキレキレだったマンガのほうしか覚えていません。 あんまり観ていなかったのかも?

 武田鉄矢さんの受け売りの情報なんですが、赤塚不二夫さんは少年時代にシベリア抑留で地獄を見たそうです。 その記憶がベースになって生きる死ぬの世界で国家や組織、慣習や常識がなんお役にも立たないことを経験したそうです。 そーいうことがベースになってセンスsense=意義は当てに出来ないから、ナンセンスnonsense=無意味な作風に傾倒していったそうです。 意味のあることを主張する人々の危うさを身をもって体験下からこその不条理マンガだったんですね。 以前取り上げた水木しげるさんも同様な体験がマンガの作風に影響してるマンガ家です。 同じ戦争を体験しても表現者という方々は独特なカタチで伝えようとするもんなんですね。
バカボンは赤塚不二夫さんのキャリアの晩年の作品ですが、それまで子ども向けのマンガや少女マンガを描いてきたギャグマンガの天才がバカボンで本格的にナンセンスギャグへ突っ走っちゃいます。 連載当初のハジメちゃん生まれるまでのくだりは昭和のほのぼのホームドラマっぽかったし、ここら辺のテイストがマンガとしても勉強になりました。 しかしその後ストーリーや設定は度外視になっていき、決めゼリフの「これでいいのだ」すら関係無いほどのナンセンス・マンガになっていきます。 もうこのあたりからこのマンガを研究してもマンガが描けるようにはならないってことくらい小学生でも気づきてきます。 ちゃんとしたバカボンのママや天才なハジメちゃんという設定すらナンセンスには必要ないってことでした。 故人赤塚不二夫さんの描いてきたモノがこっちなのに、没後その作品をあっちの作品に作り替えるのは赤塚不二夫さんの本意ではなかったんじゃないのかな? たとえ遺族の方々(版権を持ってる方)や故人にゆかりがある方々、赤塚マンガを崇拝するマニアの意向だったとしても。
 
  

 赤塚不二夫さんのファンの人でアノ作品のストーリーが好きだったっていう人は少ないような気がします。 秘密のアッコちゃんが好きっていう方はいるでしょうけどね。 ほとんどはイヤミが好きだったとかニャロメが可愛いとかいうキャラへの思い出かナンセンスギャグにやられた人でしょう。 前に取り上げたトイレット博士もそうですが、過去の赤塚マンガを今読んでみてもたぶん刺さらないでしょうし、ナンセンスはその時代だから通用するナマモノみたいなところがありますから。 若い世代がまんだらけなどで大金を払って買いあさっても、コレクションとしてスゴいねっていうだけですよ。 逆に今の時代の子が当時のバカボンを読んで感動していたら、それも感性が低すぎるでしょう。 もし赤塚不二夫さんが生きていて70年代の自作を今の子供たちが面白がっているならば「オマエら笑いのレベル低いな」っていうような気がします。

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