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2019-10

ああっ女神さまっ 完結 - 2014.09.08 Mon

月刊アフタヌーンで連載していた「 ああっ女神さまっ」が全48巻をもって完結しました。

 藤島康介さんが「 ああっ女神さまっ」の第1話を発表したのが1988年の11月号です。 足かけ25年以上の長期連載マンガの最終回とあってマンガ界?の間でも話題になっていました。 47巻の巻末に48巻目が最終巻になるとの告知広告があったので、完結を惜しむ声や結末を危ぶむ声などそれなりの反響があったようです。 一番多かった感想は「 まだやってたんだ・・・」とか「 やっと連載を終わらせてもらえてよかったね 」っていう冷めたコメントでしたけどね。
25年前といえば最近アニメや実写でリメイクされ話題の「 寄生獣 」がこの時期に連載開始です。 長期連載のマンガは多いけど休載なしで25年というのはマンガ家という職業の体質から言っても偉業だと思います。 

 多くのファンが指摘しているのは25年の歳月が絵柄を変えていったということ。 初期のキャラ絵が好きな人と中期の絵が好きな人に分かれるようです。 共通してるのは現在の絵はかなり評価が低いということですね。 前作でデビュー作の「 逮捕しちゃうぞ 」の絵柄は、当時の美少女アニメや美少女マンガの王道中の王道を取り入れた描き方でした。 師匠筋の江口さんとか、ゆうきまさみさんとかの系列ですね。 もとより背景や車やメカなどの描き込みで他のマンガ家を圧倒していましたから、藤島さんのの画力と流行の美少女キャラの絵が合わなくなってました。 車のパースは正しいのに女の子が当時のアニメキャラっぽく、それを改善していくうちに絵柄がどんどん変わっていったみたいです。 最近の絵柄が不人気なのはCGっぽくて手描きの暖かさがなくなっちゃったからのように思えます。 作者比では初期の絵よりも何十倍も進化したキャラ絵なんでしょうけど・・・
10代~20代の読者にとっては自分が生まれる前から連載されていた作品になります。 彼らにとってはサクラ大戦やテイルズなどのゲームの絵の人という認識かもしれません。 今でも藤島さんの女の子の画力は高いのですが、現代のマンガの中では取り分けて美少女を描くマンガ家ってイメージではないのかも。 今の子供たちに「 ときめきメモリアル 」を見られたら憤死してしまうような感じです。 でもあの頃に美少女を描いていて、まだ美少女を描いている人は数少ないんですよ。  

  
 
 四半世紀も連載していると必ず言われるのがマンネリとか読むのを飽きたっていう声です。 実際に連載から欠かさず読み続けたファンばかりではないと思います。 当初の読者の多くはネバーエンディングストーリーに最後まで着く合ってくれたちは思えません。 ちょうどアニメ化されたあたりがターニングポイントだったのかな? 逆にアニメで「 ああっ女神さまっ」を知ったという読者も多いと思います。 
「 逮捕しちゃうぞ 」のときに衝撃的だったのは少ないページ数できっちりとしたマンガを描く人だなぁってことでした。 デビュー作で「 前振りからオチまで読み切りストーリーのお手本 」のようなセオリー重視のマンガ家さんでした。 大人数のキャラの設定も整理されていて、個性的で賑やかだけどまとまっているって印象でした。 内容もストレートにギャグモノ、ミステリー、恋愛、人情、アクション・・・様々の要素をぶち込んでいました。 

 「 ああっ女神さまっ」も連載当初はそーいうテイストを詰め込んだマンガって印象で、学園ドタバタコメディーだけど女神だからなんでも許されるって感じです。 よく読者レビューで「 うる星やつら 」になぞられる批評が多いですが、エピソードの組み立て方が似てるからだと思います。 ストーリーの作り方は目的に向けてドラマが進む方法と1話完結のエピソードを並べていく方法があります。 昔はストーリーマンガとギャグマンガとして分けられていました。 高橋留美子さんで考えると「 犬夜叉 」は目的に向かうタイプで「 うる星やつら 」はエピソードを並べるタイプです。 「めぞん一刻 」は目的に向かうタイプのようで実際はエピソードを並べるタイプです。 「 めぞん一刻 」は1話ごとにギャグマンガとして完結しながら、連続した大河ドラマ?になっていました。
「 ああっ女神さまっ」がマンネリとか飽きたとか言われるようになったのは、いつの間にかうる星やつら型から犬夜叉型になっちゃったのが原因でしょう。 十数年も前のことなので、いつからそーなったのかは判りません。 最初からの読者は単発のエピソードを繰り返しながらも螢一(主人公)が卒業までにはベルダンディーと・・・っていう、めぞん一刻型のストーリーを期待していたんだと思います。 でも実際は神族よか魔族とか人間じゃないモノたちのエピソードばっかりになっちゃったんですよね。 そのほうが“いい話”を描きやすいから。 でも人間の世界に神様がいるから面白いんであって、神様の世界に人間がいるお話だったら違うマンガになっちゃってます。

  

 自分は46巻から48巻まで手元にあるんですが、正直いって何をやってるマンガなのか読み返してもまったく理解できません。 作者が作った試練やゲートやルールがまったく頭に残っていないからでしょう。 RPGゲームの要素でマンガを描いてたんだろうけど、RPGって読んでいて面白いのか?っていう疑問がありました。 個人的な趣味だと自分はRPG的な展開にまったく興味がないので、美幸×中嶋のバカップルのほうが人間くさくて好きでした。

「ほぉ」って思ったら押してね

● COMMENT ●

いつも楽しく拝見しています、13ばんです。
初めてコメントですので緊張しています、
よろしくお願いします。

ああっ女神さまっは、姉妹がたくさん出てきてから読まなくなりました。

逮捕しちゃうぞ
はハマりましたね、そんな長く続かなかったのですが、乗り物が好きな俺は意外な車に、主役の2人が乗り活躍するところやキャラ設定が面白くて夢中になって読んでました。
今回これらを取り上げていただいてありがとうございました。
倉庫から引っ張り出して読み返したいと思います。
読みづらい文で申し訳ありませんでした。
次の更新を楽しみしています。

13ばん さん、いらっしゃいませ。

日頃より訪問いただきまして、ありがとうございます。

「 ああっ女神さまっ」はストーリーが女神中心になった頃にファンの選別があった感じでした。
今までは学園ラブコメ+女神だけど、これからは女神ファンタジー+学園モノって・・・

「 逮捕しちゃうぞ 」はエンスーって言葉が無かった時代にハヤリの車やマニアックな車を正しく描写してる希有なマンガでした。
藤島さんはキャラにピッタリの車種をチョイスするセンスが素晴らしかったですね。

13ばんさんの四半世紀前のマンガをまだ保存していることに感動と尊敬です!
この記事を書いていて自分も「 逮捕しちゃうぞ 」は読みたくなっちゃいました(笑)

懐かしい!

昔買っていました。

男子の夢・凝縮、みたいなストーリー。絵が好きです。(髪の先端のペン神経!何げに女の子のファッション)

もり さん、いらっしゃいませ。

まさに、「 凝縮 」って感じのマンガでしたね。
女の子の絵柄の可愛さは美少女~萌えまでのひとつの基準になったので
多くの絵描き(プロ、アマ)が影響を受けた事でしょう。

自分は女の子の描き方よりもクルマ(メカ)の描き方が影響されました。
でも描けるようにならなかったんですけどね・・・残念。


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