topimage

2019-10

月刊 IKKI が休刊へ - 2014.07.21 Mon

小学館のマンガ誌「 月刊 IKKI 」が9月の発売号をもって休刊( たぶん廃刊 )になることが決まりました。

 小学館からの正式発表はまだないのですが、読売新聞の朝刊に載ってるくらいだから決定事項だと思います。 IKKIと言えばらいかの日記で取り上げた小野田真央さんの「 花咲さんの就活日記 」が掲載されていたマンガ誌です。 元々は「 ビックコミックスピリッツ 」の増刊が独立した雑誌で、この手の本誌と増刊の関係は本誌=1軍、増刊=2軍ってイメージです。 阪神の梅野クンや横浜の三上クンのような即戦力の新人マンガ家は本誌連載や読み切りでデビューします。 しかしプロの肩や身体ができていない新人マンガ家は増刊枠で実践に備えるって感じです。 新人マンガ家以外にもキャリアはあるが未勝利馬や、著しく一般受けしそうもないマイナー系マンガ家の救済場所てしての意味合いもありました。
現状でのIKKIの発行部数は1万部程度とのことで、ライバルというか比較対象のアフタヌーンの8万5千部と比べても低迷が心配されていたようです。 そもそも2軍の試合の観客動員数が少ないから2軍を廃止っていうのは本末転倒って気もしますが、出版不況のご時世にそーも言ってられないんでしょうね。

 そもそも雑誌が売れなくても単行本で利益を出すやり方もあります。 マニアックな作家や作品ほど固定ファンがいますから質の高いマンガを掲載していれば何とかなるのかもしれません。 似た雑誌でコミックビームの「 ハルタ 」は発行部数2万程度なのに「 乙嫁語り 」や「 ハクメイとミコチ 」など自分もコミックスを買ってる作品が過去から多数あります。 IKKIがスピリッツの2軍なのに対してFellows~ハルタは選抜チームという印象です。 新人選手もドラフト1位2位を並べて常に主力扱いしています。 何よりも森薫大先生のホームグランドなので、新人でも線描の確かさが重視される傾向にあります。 IKKIやアフタヌーンなどの「 マンガの基礎は怪しいけど勢いや個性はある 」っていう雑な感じがありません。 そのぶんハルタの作家陣は小手先の技法や演出に溺れて、マンガの面白さが何かを見失ってる作品が多い傾向ですけどね。
音楽CDが売れなくなった時も消費者の生活やニーズの多様化のせいにする前に「 売れる曲を作ってるのか?」って思いました。 当然、マンガ雑誌が売れない原因は「 掲載されているマンガに魅力が無い 」ことが原因なのは間違いないでしょう。 個性的とか独創性とか新感覚などを打ち出したって、マンガとしてのクオリティーが低いのなら言い訳にもなりません。 
直近の新人賞に「 ケーキ作りをする高校生の男女の爽やか青春モノ 」が入選していました。 今までのIKKIの新人の傾向と比べたら「 ずいぶん一般向けを狙った選考だな 」って感想でした。 廃退的バトルものや屁理屈の多い私小説が多いっていうイメージだったのに、ウケ狙い出来そうな新人さんでした。 編集部も廃刊への危機感から方向転換を模索していたのかな?

 IKKIが廃刊してしまったら今までの作品はどーなるのかな?って思って調べてみたら、自分が読みかけの作品が一つもありませんでした。 過去に買った単行本も「 花咲さんの就活日記 」くらいしか思い出せません。 「 あっ べつに廃刊でもいいか 」ってちょっと思っちゃいました。 宇仁田ゆみさんもここから単行本を出してたような記憶です。 自分は全般的にストーリーがいいかどーかよりも、IKKIに掲載されてるマンガ家さんたちの絵のタッチが性に合わないようです。 マンガの絵なんて上手や下手よりも 、内容が伝われば十分って思います。 でも、それは上手に描こうとしていることが前提だと思います。 IKKIに掲載されてるマンガは「絵が下手だけどそれも持ち味 」っていう誌風があるように感じられます。 なんだか自分には読みたいと思わせないタイプの絵のマンガが多いんですよね。 逆に絵はいまいちでも読みたくなるタッチの絵を描くマンガかさんもたくさんいます。 むしろ大半はこっちのタイプのマンガ家さんで、絵の旨さと作品の面白さを兼ねそろえてるマンガ家さんのほうが特筆なんですけどね。 マイナーな例だとわかりにくいからIKKIの中でメジャーな作家さんを上げてみると、「 ぼくらの 」と「 すみれファンファーレ 」の絵のタッチが生理的に受けつけがたいです。 なんかイヤなんですよね。 たぶん自分でマンガ絵を描く人ほどイラっってするんじゃないかな?

 IKKIの新人マンガ家ってキャリアを積んでも絵がこれ以上上達することはないような印象です。 そーいう向上心が無いことをポリシーにした作家ばっかりが集まっってしまってる感じです。 元々は2軍なんだから1軍に昇格するためにここにいるハズなのに、マイナー系マンガという無意味なジャンルのマンガ家を目指しちゃってる印象でした。 絵が上手くなっちゃったら森薫さんみたいにメジャーマンガ家になっちゃうから絵の研究をしてないのかも? 森薫さんは現役マンガ家では作画技術の頂点に君臨している一人です。 でも「 シャーリー 」の頃の作画を見れば「 コレならまねできるかも」ってシロウトに思わせるくらいの作画でした。 それでも十分に可愛いんですけどね。 「 エマ 」の最終巻を見ればそんなこと考えられるシロウトなんかいるわけありません。 コミックビームのほうにはそーいう可能性が感じられるんですよね。
マイナーマンガとは作品の内容のわりに注目されないマンガで、誰かの嗜好と合致すれば評価される作品です。 それには嗜好を合致させるための努力が必要ですが、IKKIはその努力がいらないマンガ誌というイメージが定着しちゃったようです。 ビックコミック系の新人賞から逃げてきた人の集まりっていう印象もあります。 彼らはマンガを描くことになれてるって印象もあるんですが、やっぱり小手先のマンガってイメージなんです。
廃刊は企業判断だから仕方が無いことですが、またマンガ誌の廃刊ブームが来ることは阻止して欲しいです。 経営サイドが安直に雑誌をリストラしていいわけがありません。 まかりなりにも読者が存在するんだから。 

 「 花咲さん・・・」の作者の小野田真央さんはIKKI以外でマンガがかけるのでしょうか? なんだかリアル花咲さんのようなので、違う編集部では通用しない性格なんじゃないのかな? そもそも「 花咲さん・・・」と別のお話でマンガが描けるのか?って疑問もあります。

「ほぉ」って思ったら押してね

● COMMENT ●

マジっすか?

イッキの休刊 このブログで知りました。
確かに買って読む事は無かったですね。

岩岡ヒサエ先生の「土星マンション」とか
にしがきひろゆき先生の「ちょこらん」って作品は
大好きでコミックス集めてましたんで知ってる程度。
それでチラッと立ち読みもしましたが
画ズラの悪い作品が多いなって印象でしたね。
それも個性かと思ってましたが 自然淘汰なのかな?

時代の流れか 諸行無常の理なんでしょうかね?

そうし さん、いらしゃいませ。

たぶんマジっすね・・・ 
現行の連載陣の処遇も発表されたみたいです。

岩岡ヒサエさんや吉野朔実さんのような他誌から招へいされた作家とIKKIの生え抜きとのレベル差が大きい雑誌でした。
ぱっと見て絵ずらが悪いって思われちゃう事実を改善する気が無かった編集方針のアマさが
廃刊の原因だと思うんですけどね・・・


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://likea777.blog33.fc2.com/tb.php/214-941bf425
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ラジオが教えてくれたこと «  | BLOG TOP |  » ありのままの自分へ

管理人のらいかです

マンガを描くという事を目標にして
マンガの描き方を考えるブログです
(ネタバレの可能性があります)

は記事の内容に「ほぉ」と
思えたら押して下さると嬉しいです

最新記事

訪問していただいた人数

月別アーカイブ