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2020-06

本当の仕事納め - 2013.12.27 Fri

 2013年もいよいよ大詰めに12月27日、多くの方々が仕事納めだったんではないでしょうか?
自分の会社も今日が大掃除でしたが、自分は集金がてら得意先への挨拶廻りっていう感じでした。 例年ならちゃちゃって廻って、ちゃちゃって掃除して、だら~っと納会をして「 良いお年を・・・」って感じです。 でも今年は仕事納めの日にどうしても顔を出さなきゃいけないお客さんがありました。 

 以前、自分の顧客だった創業50年以上の組み立て工場が12月27日をもって廃業になりました。 このお客さんは自分が今の会社へ転職し、一番最初に付いたお客さんでした。 電気のシロウトだった自分を一から怒鳴りつけてくれたのがここの社長さんでした。 大手医療メーカーの下請けなんですが、親会社の創業と同時に今の会社の看板を張ったようです。 よく親会社の設計の方々もこの会社で怒鳴られていました。 タイプでいえば野村監督よりも星野監督って感じで、風貌は伊東四朗さんというか安岡力也さんというか本物のコワモテでした。 社内でも持てあます顧客だったようで、新入りだった自分に押しつけられた感じですね。 自分は前職も機械売りだったので、中小企業のコワモテ社長には苦手意識はありません。 むしろ親会社のインテリさん達のイヤミな言い回しのほうが苦です。 成功したら本気で感謝され、しくじったら呼び出しをくらう。 メリハリのある仕事をする人でした。 社員は社長と奥さん以外は全員女性パートで、総勢10人ちょっとの本物の弱小企業でした。

 そんな社長も今や70歳を超えでしまい、かつてのコワモテな伊東四朗も角が取れちゃって孫にデレデレなありさまです。 廃業を決意したきっかけはさすがに足腰が弱って「 あっちが痛い、こっちが痛い 」と言うようになったから、奥さんが「 後片付けが出来るウチに工場をたため 」って事らしいです。 奥さんも笠置シズ子さんのような気っぷのいいおばさんです。 笠置シズ子さんをよく知らないんですけどね。 従業員のお姉さん達もみんな年金を貰っている方々だから、失業して特に困るってわけでもありません。 でも、みんな老眼鏡なのにもの凄く半田付けが上手なんですよね。

 世の中、中小企業といえば「 ぎりぎりの経営で雇用もままならず・・・」ってイメージが先行しちゃっています。 でも健全に利益を上げてる会社も結構あります。 自分の顧客の大半は中小企業(とくに小企業)なんですが、すべての会社が、かつかつではありません。 お客が全部かつかつじゃウチの会社も困っちゃうしね。
社長の工場もここ数年は自ら仕事をセーブしていたので「 新規の物件は受けないから営業に来なくてもいい 」ってことで担当を外れました。 集金くらいでしか顔を出さなかったんですが、それも今回で最後になりました。 事業は同列の子会社にすべて移管されるとのことで、相手先の会社が手配したトラックに工場や事務所の設備を一式あげちゃうとの話でした。

 悲しいとか惜しいとかの感情はなかったのですが、実際にガラガラの事務所を見るとグッとくるもんですね。 名もない人々の人生の一端なんですが、多少でも関わった身としては感慨深いものがありました。 ちゃんと生きるっていうのがどーいうモノだか定かではありませんが、こーいう人生はちゃんと生きた部類なんだろうなぁって思います。
別れぎわ最後にかけた言葉は「 永い間、お疲れ様でした 」です。  これしか言いようがなかったですね。

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● COMMENT ●

じーんとくるお話

こんばんは

 初めてコメントさせていただきます。
 登場人物の例えが上手なので、その場面が目に浮かんできます。

 <健全に利益を上げてる会社も結構あります。
 日本のモノつくりを支えてきたのがこのような会社ですよね。
 
 笠置シズ子さんを良く知っている世代ですので、実にジーンとさせられた記事です。
 ありがとうございました。
 

ミキタカさん、いらっしゃいませ。

先輩たちに向かって「 何ナマ言ってんだよ 」って感じですね・・・

特に東京の城南地区(品川、太田、世田谷あたり)の担当が多いので
こーいう工場ばっかりでした。

笠置シズ子さんは「 ブギウギ 」っていう程度の薄い知識しかありません。
でも、きっとあーいうタイプの人なんだと思ってます。 当人に言うと怒りそうだけど(笑)


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