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2019-11

ドラマの恋愛事情 - 2019.11.24 Sun

ドラマ版「G 線上のあなたと私」です。

 自分の得意ジャンルはマンガを10とするとJリーグが7、モータースポーツが5、アニメが4,映画が1、小説が0.5、テレビ芸能が0.1、Jポップが0,1です。
継続的に観てるテレビ番組でいうと「ブラタモリ」「SONGS」「アナザーストーリーズ」「関ジャム」「プレバト!」「新日プロレス」「愛車遍歴」くらいです。地上波よりもスカパーやDAZNがメインで特番やライブものをちょこちょこですね。
だいたいが録画録りだめなんですが「愛車遍歴」はまだ夏収録分が観終わっていません。未だに「アナザーストーリーズ」のナレーションも話題の沢尻エリカ嬢の収録分を観ています・・・

 過去に観たドラマで自分に刺さった作品は以下の通りです。

「ちょっとマイウェイ」 
ドタバタコメディの基本が全部入ったホームドラマ。子供ながらに八千草薫さんを可愛い女の人だと思った初めての作品です。それ以降晩年まで一貫して可愛い女性だったのがスゴいです。

「俺たちは天使だ!」
俺たちシリーズで唯一面白いと思ったドラマ。今の日本テレビがやりたがっているドラマって結局はコレでしょう? 読心術が特技の女の人の不正確な読心術で混乱が増すシーンが好きでした。

「池中玄大80キロ」
ドタバタコメディの基本が・・・ ドタバタコメディが好きな子供だったんでしょうが、久世光彦さんの系列のドタバタは全く心に刺さりませんでした。同時は久世光彦という名前も知らんかったけど・・・

「男女7人・・・夏・秋」
恋愛コメディの基本が全部入った恋愛ドラマ。この頃の千明(池上季実子さん)が大好きで不死身の貞(鶴ちゃん)とのストーリーが桃子以上に重要な作品でした。秋物語では池上季実子さんがまさかの出演なしだったんですが、岩崎宏美さんの芸能人オーラゼロの下町のお姉ちゃん感に好感がもてました。女性チームが手塚理美さんと岡安由美子さんなので岩崎宏美さんのそこら辺にいそう感がスゴかったです。大竹しのぶさんが悪役なのもグッド。

「ビュー手フルライフ」
キムタク主演作品で観ていた数少ないドラマ。日曜の夜に家にいることがほとんどなかったのですが、ドラマを録画してみていた初めての作品です。最後、泣いちゃうよねぇ・・・

「相棒シリーズ」
バディものの基本が・・・ 最初のシリーズは当然ながら観ていなかったのですが、たまーにやってるのをテレビで観たり、特番バージョンを観たりしてました。杉下さんの相棒は4人いましたが、反町さんとの組み合わせが一番バディ感が良かったです。でも杉下さんの真の相棒は米沢さんだったのですが、ナゾの降板によって「相棒」の魅力が30%ダウンしちゃいました。花の里の幸子さんも解雇されて20%ダウンしています。

「女刑事キャグニー&レイシー」
番外編で海外ドラマです。女刑事のバディものの基本が・・・ 女バディって何だよ?って感じです。当時の一世を風靡していた声優の吉田理保子がアニメとは違ったバリキャリの女性を演じていました。吉田理保子さんは麻上洋子さんと共にアイドル声優ラジオの基本を作った・・・

 他のドラマは観ていなかったのか?といえば観てたんでしょうけど、心に刺さるかどーかでいえば刺さんなかったんでしょう。だってすぐに思い出せないんだから。アノ作品とかコノ作品とか、心に刺さる名作はいっぱいあるんでしょうけど、自分が観た作品縛りなんだからいかにドラマを観ていなかったかということです。
「ごくせん」:とか「のだめ・・・」とかマンガでヒットしてドラマでもヒットした作品も多いんですが、原則としてマンガファンだからメディアメックスな作品は観ないことにしています。ドラマのイメージがマンガの評価に影響することがイヤだから。

 そんな自分が今期のドラマを2本観ています。キムタク主演の「グランメゾン東京」と今回の記事のテーマの「G 線上のあなたと私」です。本当は「相棒 シーズン18」も録画していますが、まだ1話も観れていません。もう5話分くらい貯まっちゃっています。
「グランメゾン東京」は王道のキムタクドラマです。何が王道かといえば「ちょ、待てよ」って言ってそうな、いつものキムタク演じる元三つ星シェフ役です。言ってたかどうかは定かではありませんけどね。何の職業を演じても「SMAPの木村拓哉が演じている」ように見せられるのは、役者としての才能の一つなんでしょう。何の役でも加山雄三さんにしか見えないと同じで、大御所の領域に入ってるんでしょうか?
「グランメゾン東京」はキムタク用の完全オリジナル脚本なんですが、登場人物がなんだか見覚えある感じなんです。槇村さとるさんの「おいしい関係」の登場人物を彷彿指せるキャラ設定なんです。
主人公のキムタクは料理に妥協なく、相手の気持ちをおもんばからない名シェフ役。これは「おいしい関係」の主人公の織田圭二にそっくりです。織田圭二はグラン・ブルーというパリのレストランで修業していたという設定です。
ヒロインの鈴木京香さんの特技は一度食べた料理の味を覚えていること。食べた料理から食材や調理法がわっかっちゃう特技はまんま「おいしい関係」のヒロインの百恵の特技です。織田圭二の元恋人でやり手のフードプロデューサーの可奈子の容姿は、「グランメゾン東京」に出てきたグルメ誌の編集長の美女を彷彿させます。ついでに「相棒」の神戸クンこと及川光博さんもキムタクの一味として登場しています。神戸クンは振り回される有能な人の役が合うのかもしれません。
このドラマをパクリとか安直とか言うつもりはありません。面白い作品のためには面白い作品を彷彿させるのは得策です。「おいしい関係」は中山美穂さんと唐沢寿明さんのコンビでドラマ化されています。でもマンガ原作のファンだからこそ、このドラマは観ていません。したがって「グランメゾン東京」はパクリでも二番煎じでもないから、新鮮な気持ちで楽しんでいます。
自分は裏切りや罠、卑怯な人がのさばるストーリーが嫌いなので、半沢直樹のようなストーリーはスカッとする前にイヤな気分になるから観ないようにしていました。「グランメゾン東京」を3話まで観た感想では、キムタクチームはライバルのレストランが画策する陰謀や苦境もサクッと勝っちゃうから安心して観ていられます。キムタクのシリーズはキムタクが勝つようにできてるんです。

 キムタクドラマは1話目でフランスロケとか奮発しちゃっていて、往年のトレンディードラマを彷彿させる気合いの入れ方でした。視聴率も上々なんですが金を掛けてる分だけもっと上を取らなきゃいけないらしいです。逆に視聴率がピンチなのが「G 線上のあなたと私」のほうです。最近ネットで恋愛ドラマは一律に低視聴率という記事を読みました。その低迷してるドラマの一つが「G 線上・・・」でした。
原作者のいくえみ綾さんは現在の少女マンガ界のトップランナーで「G 線上の・・・」はもちろん読みました。いくえみ綾さんは悪意を描ける少女マンガ家です。全ての作品が恋愛マンガなんですが(一部は猫マンガ)多くの作品にはイヤなキャラが登場します。そして多くの場合が主人公がイヤな性格だったりします。「G 線上の・・・」の前にドラマ化された「あなたのことはそれほど」は、登場人物の全員が悪意のあるキャラだったらスゴいイヤなマンガになるというコンセプトでした。いくえみ綾さんの真意は不明ですけどね。
個人の感想ですが、いくえみ綾作品の定番の主人公の女子高生風情が世の中を舐めきっていたり、舐めきっていたことを後悔したりする論法には違和感がありました。主人公たちの感情の裏の裏をかくようなシナリオがいくえみ綾さんの得意技さんですが、それって子供が子供っぽくないんですよね。いくえみ綾さんの作風は子供を主人公にすると言う設定に無理があるんだと思っていました。登場人物は今どきのガキっぽいキャラを描くんですが精神年齢が高すぎちゃうんです。しかし子供が主人公じゃなきゃ少女マンガになりません。
「あなとのことはそれほど」は完全オトナ向けな作品だったので、子供を排除しお得意のイヤな登場人物とお得意の感情の裏の裏を全部のっけてみた作品だったと思います。案の定ギスギスしたドラマになっていまい、そのおかげで大ヒットマンガになりました。当然ながらギスギスしたオトナのストーリーだからオトナ向けのドラマの原作としても相性ピッタリでした。(観ていないけど・・・)
これらの悪意はいくえみ綾さんのマンガ家としての意地の悪さが原因です。この意地の悪さは西炯子さんや亡くなった吉野朔実さんなんかにあった特徴です。彼女らはストーリーの中で悪意の量を自在にコントロールできる能力を待っています。コレ(悪意のコントロール)ができる少年マンガ家は少なくて、少年マンガの悪役は通り一遍な感情表現になっちゃう原因でもあります。
その「あなたのことはそれほど」の連載のカウンター的な作品として「G 線上の・・・」はユルユルなコメディータッチでまったくギスギスしていない作品でした。いくえみ綾さんのもう一つの得意技である面白い上質のコメディーという部分だけをグローズアップした作品になっています。テイストとしては「おやすみカラスまた来てね。」のタイプの作品です。自分はいくえみ綾さんは「清く柔く」にような読み応えのある群像劇よりも「G 線上の・・・」のような軽い作品でこそいくえみ綾テイストが活きると思います。

 たぶんですが「あなたの・・・」はダークな昼メロマンガのドラマ化だったんだと思います。いくえみ綾作品の二匹目のドジョウ的に「G 線上の・・・」もドラマ化しようって感じでしょうか?
このドラマを原作を読んでから観た人は、主人公の也映子役の波瑠さんが也映子そのものだったことにビックリしたと思います。それどころか幸恵役の松下由樹さんが幸恵にしか見えないです。理人役は、ほとんどの今できの若手俳優はみんな理人っぽいから、こんなモンでしょ?って感じです。何しろ名前が覚えられなかったくらいありふれた好青年です。バイオリン講師の眞於先生もマンガのイメージピッタリでした。
これがどれくらいイメージ通りかっていうと、原作のマンガのほうがドラマの「G 線上の・・・」をコミカライズ(ドラマや映画のヒット作のマンガ版)にしたんじゃないか?っていうくらいにイメージ通りです。波瑠さんは也映子そのまんまにアホな子を演じきっています。3人の関係性も原作と同じ熱量(熱いとはかぎらない)です。
日本で一番マンガのようなドラマを作るのが好きなのは日本テレビだと思います。しかし日テレのマンガ原作ドラマは実写なのにマンガを作ろうという気負いが鬱陶しくって観てられないです。こっちはドラマのTBS(最近は死語になってる?)なので作品へのアプローチが日テレとは違うようです。TBSはドラマでマンガを再現したいわけじゃないってことでしょう。
過去にTBSのマンガドラマで大ヒットした作品は「逃げ恥・・・」ですよね。この作品はそれまで中途半端な作品ばっかりだった海野つなみさんの原作を、星野源さんの主題歌と新垣結衣さんの個性で社会現象にまでなった作品です。この作品はジェーン・スーさんの猛プッシュの影響でマンガを読みました。男女の社会性における位置づけとか家事への対価とかいう設定の部分はわかるんですが、いかんせんマンガのストーリーやキャラに飲み込めない部分が多く、全巻読んだのですがモヤモヤが募るばかりでした。ドラマも1話だけ観たんですがみくり役の新垣結衣さんが可愛いのかどうかもピンとこないし、星野源さんの楽曲が嫌いなのも相まって楽しめる要素がドコにもないだらまでした。テーマ曲もイラつくし・・・ この時にモヤモヤを昇華させるためにブログに記事を書いたんですが、あまりにも辛辣な文章になりすぎてボツにした思い出があります。

 ドラマの視聴率が全盛期の半分にも満たないのが現状のようです。自分もこれから積極的にドラマを観ようとは思っていません。Netflixの海外ドラマやかつての韓流ドラマブームなど、みんなが本当にドラマを観ていないのか?というと疑問もあります。海外ドラマやネット動画のインディーズな作品などが流行ってると言っても、それがドラマの復権につながるとも思えません。
とくに恋愛ドラマがキビシイことになっているそうです。「G 線上の・・・」はもろに恋愛ドラマということでキムタクの「グランメゾン東京」に比べても不利なテーマらしいです。キムタクは『三つ星レストランになる』という目標に向かってストーリーが進んでいきます。「半沢直樹」も倍返しするためのストーリーですよね。しかし、「グランメゾン東京」はキムタクと鈴木京香さんがイチャイチャしているのを楽しむドラマです。
ドラマの「G 線上の・・・」の今後の展開は原作の展開に忠実に進むでしょう。激しい急展開やサスペンスはありません。この作品は19歳の大学生と25歳の元OL 、41歳の主婦の三人の、友情やらイチャイチャやらの関係性のみのストーリーです。バイオリンを弾いて発表会をしようというストーリーの目標もありますが、全員の実力がお稽古事の域を出ません。主人公たちにはそれぞれの事情や苦悩がありますが、どれも日常の学生や失業者やパート主婦のい方々が抱えてるような事情です。
それをドラマチックと呼べるのかどーかは、キャラの人物像に委ねられると思います。そのキャラは全てドラマスタッフが考えた新キャラではなくて、原作者のいくえみ綾さんの生み出した個性的なキャラなので保障できます。
恋愛ドラマが人気をなくした理由を現在の若者論で片付けるのは、一遍的な意見だと思います。持論では「全てのストーリーは恋愛ものでもいい」というくらいの恋愛ストーリー支持派です。ジジイの政権争いなんかを観るくらいなら、イチャイチャしてる方がよっぽど健全です。人のぬくもりや優しさ、思いやる心は落城する天守閣の中で感じることではなくて、日常の生活の中にこそ存在するものです。そーいうのをドラマで観たいんだったら恋愛ドラマはピッタリです。殺し合いのドラマで優しさとか言うなよってことです。
自分が一番興ざめするシナリオは登場人物が思いあまって人を殺しちゃう展開や、キャラの本気度を示すなめの理由で凶行に走らす展開です。現実ではそれはやっちゃいけないというコト、上司を殴るとか取引先を殴るとか、駅員を殴るとか・・・ 殴っちゃダメですよね。ましてや日常の生活の中で殺しちゃダメでしょう? 「それをやったらお終い」という展開のドラマは観る気が失せます。同じように主人公が生き返ったり過去に行っちゃったり・・・という「それがありなら全部ドラゴンボールで解決しろよ」というのも真剣に観たいとはあんまり思いません。

 恋愛ドラマに関心がなくなった原因に恋愛感の喪失はあると思います。オトナすぎると「今さら恋愛で乳繰り合ってもねぇ・・・」となっちゃいます。逆に乳繰り合ってるハズの世代も妙に「乳繰り合うだけが生き方か?」と自問しています。ウチの会社にもそーいう気質の男子がいます。若い女子社員はそれぞれによろしくやってるようでなによりです。
最近廃れていったのは恋愛の成就や結婚がゴール、恋敵を蹴落とすサバイバルというタイプの恋愛ドラマでしょう。そーいうゲームのような恋愛は流行っていません。過去にユーミンやサザンが全盛の時代は恋愛はゲームであり娯楽でありイベントでもありました。その時代の恋愛ゲームを演じていたのが若き日の幸恵さんこと松下由樹さんたちです。幸恵というキャラは自分がブイブイ言わしてた時代を懐かしみつつ也映子と理人の関係にニヤニヤしているんです。自分の記憶の中の松下由樹という名前と、今回野田ラマのキャストに描かれていた松下由樹という現実が一番のギャップでした。
トレンディー女優がいつの間にやら堂に入ったオバサン女優になっちゃっています。このダラマは40代以上でオトナのお稽古事の限界点も知ってる人が20代のイチャイチャを見守るという作品なんでしょう。みんな自分たちがブイブイ言わしてた赤面の記憶を棚に上げて。そりゃ若者はこんな作品観てくれないんでしょうね。ドラマの対象年齢が理人役の中川大志さんのファン層や波瑠さんのファン層じゃないんだから。まさかの松下由樹さんの同期に向けた作品です。
何より原作者が波瑠さんよりも松下由樹さんよりで、也映子に感情移入するマンガというよりも、也映子や理人を見守るマンガって感じなんだから・・・


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