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2015-04

生の芸術って何? 1 - 2015.04.04 Sat

NHK 「探検バクモン」から、アール・ブリュットという表現方法の違和感について。

 新国立美術館にてマグリット展が開かれています。 自分に撮っての国立は国立競技場なので美術館はあんまり接点がないのですが建物は見たことがあります。 青山墓地の近くですよね、たしか・・・ ベルギー王立美術館とマグリット財団の全面協力で130点が見られる回顧展だそうです。 今回の日記はアカデミックに頑張ってみたいと思います。

 自分にはマグリットに足を向けられない過去がありまして、当然ながらたいした過去ではないのですが・・・ 中学時代の美術の授業の「文化祭ポスターの制作」という課題がありました。 これは3学年共通の課題で、秋になると全校生徒がポスターを描いてコンペによって公式ポスターが選ばれるというシステムです。 別に印刷するわけじゃないんですけどね。 自分は中2の時にトリックアートをパクって、ちゃっかり優勝しちゃいました。 2作品づつ優勝なので名前の知らない3年の女子とお話できて嬉しかった記憶しかありませんけど。 パクリ芸に味をしめて翌年にはなんとマグリットのパクリに挑戦しました。
マグリットといえば石か鳥ですよね。 石は「石を描く技術が難しい」ので「鳥って簡単じゃん!」ということで鳥が採用。 実は鳥にも「大家族」と「空の鳥」がありましてマグリット展のポスターに使われているのは「空の鳥」のほうです。 「大家族」は背景に海が描かれているやつです。 鳥の向きが左向きなのが「空の鳥」で、右向きなのが「大家族」です。 パクった経験でしか知り得ない事実なんですが、「空の鳥」の鳥を線描で写すとあんまり鳥に見えないんですよね。 ディテールが図案すぎて輪郭だけじゃ鳥に見えないんです。 「空の鳥」が鳥らしく見えるキモは鳥の頭の部分にかかっている雲のカタチです。 もし新国立美術館にこれから行こうと思ってる方はこの鳥の頭の部分の雲のカタチに着目してみて下さい。 この区もだけが一連のマグリットの描く雲と違って不自然なカタチをしています。 しかしこの不自然なカタチの雲がないとこの絵の鳥は鳥に見えないんですよ。 見えないって事もないんですけどね。

 自分が採用したのは「大家族」のほうの鳥です。 こっちの鳥は脚などのディテールも表現されいるし左側の翼のパースもマンガっぽくないです。 こっちの鳥にあっちの背景(ベタ)の組み合わせにしました。 課題がポスターなので横書きの文化祭と開催日の文字に合わせるには右向きほほうが適しています。 これは美術の授業では教えてくれないマンガ描き向けのテクニックです。 背景と描き文字はポスターカラーを使い、鳥の中の色は雲じゃなくてカラーインクでぼかしをいれました。 カラーインクは当時圧倒的な人気を博していた(自分調べ)永田 萌さんの影響で伊東屋で買ったモンでした。 一色千円くらいしたんですが薄めると多彩な表現ができるので赤・黄方面で3色くらい持っていました。 ようは使いたくってしょうがなかったんですよね。 自分自身が極度の少女趣味だったので結構可愛いポスターになりました。 これらの画材は中学の美術の指定の「サクラ水彩絵の具」にくらべたらズルい方法なんですが、美術の先生がズル大歓迎なタイプだったのでズルはプラス評価でした。
コンペ(人気投票)のほうは散々で、前年の栄光はまったくありませんでした。 駄目だった原因は「何で鳥なんだよ?」っていうことです。 「お前ら、マグリット知らないのか」って感じですが当時の中学生ですから、知らなくて当たり前です。 自分だって最初にマグリットを知ったのは石でも鳥でもなくて「林のなかで乗馬するだまし絵」を見たからです。 てっきりトリックアートの作家だと思っていました。 ゴッホやセザンヌは画家というくくりですが、エッシャーやマグリットはグラフィックっていうくくりだった印象です。 絵画は芸術だけどグラフィックはアートです。 意味がわかんないですよね。 グラフィックって言葉も最近はあんまり聞かなくなった気がしますね。
入賞はかなわなかったけど美術の先生はスゴく喜んでくれました。 まずマグリットをモチーフ(パクる)ところが評価されたのと、今までカラーインクのような水彩絵の具以外で絵を提出されたことがなかったかららしいです。

 生まれ乍らに与えられた ものなんてほんのわずかなもの
 
 噓で磨いた輝きよりも 真実のまま錆びた魂が欲しい

 マグリットの石 さだまさし

 こんな中坊時代の思い出なんかすっかり忘れちゃってたんですが、マグリットという名前を聞くと記憶がよみがえりますね。 自分はパクったという後ろめたさから美術館へは足を向けられないのですが、かなり好評のようなので行ってみるのも良いと思います。 ネタ的な作品が多いのでツッコミを入れたくなると思われるので飽きる事はなさそうです。 つっこまれてこその現代美術です。 一番つまんない絵の観覧は「ふーん、なるほど・・・」って解ったようなポーズで観ることです。 会場に行って「何じゃこりゃ?」って言ってあげましょう。
本題の「探検バクモン」の前にマグリット一色になっちゃいましたが、アール・ブリュットとマグリットは関係ありません。 たまたま語呂が似てるのと、いつも訪問させて頂いてるブログにマグリット展へ行った記事があっただけです。 バクモンの本編の記事は次回に持ち越しになります・・・



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