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2014-11

マンガ家のワザを観る - 2014.11.11 Tue

NHK Eテレ「 浦沢直樹の漫勉 」です。

 11月8日、NHK Eテレで「 浦沢直樹の漫勉 」という番組が放送されました。 超個人的な半紙なんですが、自分は浦沢直樹さんのマンガを読んでいません。 以前は柔道マンガやテニスマンガなど読んでいましたが浦沢さんの大出世作「 20世紀少年 」を最後に読まなくなりました。 「 20世紀・・・」は乗りかかった船だったので全巻読破しました。 でも浦沢マンガに対するモヤモヤが「 20世紀・・・」でピークになったので、もう2度と浦沢さんのマンガは読まないと決めました。 したがって浦沢作品の「 ここがどーとか 」などの記事をこの日記で取り上げるつもりもありません。 なにしろ読んでいないんだから。 マンガ家には読むマンガ家か読まないマンガ家かの2通りなんですが、浦沢さんは特別枠の嫌いなマンガ家ということになります。 他にもマンガの実力(画力、ストーリー、構成)はトップで人気もトップのマンガ家でも高橋しんさんや浅野いにおさんなど苦手なマンガ家です。 だいたいが同じ理由なんですが何が共通してるのか解りにくいですよね。 そんな浦沢さんですが、どーいうワケかテレビでよく観るマンガ家さんです。 最近でも佐野元春さんとの対談番組を観ました。 

 「 浦沢直樹の漫勉 」は以下のような番組です。

『 世界に誇る、日本の“MANGA”文化。 それを生み出す漫画家たちのリアルな作画現場に潜入・密着撮影し漫画誕生までの創造現場の様子を世界の漫画ファンに届ける番組。 プレゼンターは、「YAWARA!」「MONSTER」「20世紀少年」などの大ヒット作を手がけてきた浦沢直樹がつとめる。
日本の漫画家たちはこれまでテレビ撮影を忌避し、その作画の現場は秘められてきた。 撮影のためにイラストを制作してもらい、その様子を紹介することはあっても、漫画家が今まさに勝負している作品の制作という繊細な創造現場は撮影が許されることはほとんどなかった。
この番組では、最新の機材を用いてストレスレスな撮影環境を整え、そんな制作の現場への潜入・密着に成功。 漫画ファン垂涎の「漫画誕生」ドキュメント映像を紹介する。 今回密着するのはかわぐちかいじと山下和美の二人。 彼らと浦沢直樹が作画映像を「解析」し、制作手法にまつわる秘伝のワザからクリエーションの源泉となる知識・視点など、漫画ファンでない一般視聴者にとっても、人生のヒントとなるような「言葉」が次々と飛び出す。』 (NHKのHPより原文のまま)

 つまり「 現役のマンガ家の作画を下絵から完成まで撮影してプロマンガ家の奥義を観る 」という番組です。 スタッフ任せではなく浦沢さん自身がマンガ家さんの仕事場へ訪問し、トップマンガ家同士の“レベルの高い内輪話”をしながら作者自身に作画作業を解説させるという企画です。 マンガを描こうって方々にはマンガ家のアシスタントにならなきゃ見ることが不可能なお宝映像のお蔵出しです。 今回はかわぐちかいじさんと山下和美さんの超ベテラン作家にフォーカスしています。

 かわぐちかいじさんは現在連載中の「 ジパング 深蒼海流 」の実際の原稿の1ページの下絵からペン入れまで撮影していました。 一番驚いたのは「 ジパング 」というマンガなんですが、いつのまにか平清盛の話になっていました。 「 ジパング 」って太平洋戦争のマンガじゃなかったのかな? 浦沢さんとかわぐちさんではマンガの描き方が細部にわたって違うようです。 マンガの描き方に正解がないことがよく分かります。
山下和美さんで一番びっくりしたのはたぶん初公開だろう料亭のような和式建築の自宅です。 金かけた和風ってスゴいですね。 それよりもスゴいのは山下さんの作画です。 コレがプロの仕事だったらほとんどのお絵描き少年少女はプロになれないって感じです。 山下さんは新連載の「 ランド 」からイノシシの皮を被ったナゾの人(少年だか少女)のシーンを延々に推敲(すいこう)する シーンです。 悩んでいる山下さんを山下さん自身が解説するという必見モノです。 なにより山下さんがとてもチャーミングな人だったことが収穫でした。  
今回はGペンで線のがっしりしたかわぐちさんの作画といかにも丸ペンって感じの山下さんの作画の対比も面白い人選でした。

 この番組は「 こーいうのが見たかった 」とか「 たいへん参考になった 」など反響がスゴいです。 シロウトが参考になるかは疑問ですけどね。 むしろ絶望感を感じる人のほうが多いような気もします・・・
これは惜しまれつつもNHKの黒幕たちの都合で打ち切りになった「 マンガ夜話 」に匹敵する企画だと思います。 マンガを描きたいって思わない普通の方々でもマンガ家がどーやってマンガを描いてるのかは興味深いと思います。 浦沢さんのファンの方には浦沢さん自身の作画のシーンもたっぷり見ることが出来ます。
自分が今年観たテレビ番組の中で「浦沢直樹の漫勉 」は 間違いなくNO1 だと思います。 当然、観ていないだろう方々にもまだチャンスがあります。 なんと再放送が決定していました。 観そびれた方々からの要望が多かったことは容易に想像できます。

「 浦沢直樹の漫勉 」 11月15日(土)16:00 から NHK Eテレで再放送

とても観やすい時間に再放送されますので是非ともオススメいたします。 この日記でマンガへの能書きを書いてるよりも“百聞は一見にしかず”です。
次回の放送についての発表はないのですが、シリーズ化を望む声を望む声も多く「 次のマンガ家は誰?」って期待されてるようです。 絵が上手いマンガ家ってことで色々思い浮かべるのでしょうけど、できればマンガ家さん自身に魅力のある方に出演して欲しいですね。

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