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2014-08

最後のジブリ作品 - 2014.08.12 Tue

スタジオジブリが長編アニメから撤退することになりました。

 なんだか鈴木プロデューサー得意の「 自虐宣伝 」なのかって思ったら、本当に長編アニメ部門を解体するようです。 宮崎監督の引退宣言と違って「 だから最後のジブリアニメの思い出のマーニーを観なきゃ!」って思う人は少ないと思われます。 やっと宮崎 駿 抜きでアニメを作ったのに会社(ジブリ)がいらんことを言い出して、米林監督からすれば思いっきりケチがついたって感じでしょうね。 すべての原因は米林監督の「 思い出のマーニー 」がまったく話題にならなかったからなんですけど。
ジブリのアニメ撤退というニュースを聞いた時にマスコミは騒然としたようですが、自分はそんなにびっくりもショックも受けませんでした。 ちょっと似た印象だったのはJリーグのサガン鳥栖がユン・ジョンファン監督を解任したニュースです。 鳥栖は第18節の時点でリーグ1位でしたが、事前の噂すらないのに突然の解任発表でした。 それなりにチーム内のゴタゴタはあったんだろうし、金銭面や金銭面や金銭面はサポーターにはどーしようもない部分だったりします。 ただ、この発表はよそのサポーターですら「 せっかく首位になったときに言わなくてもいーんじゃない?」って思いました。 その「 何で今、それを言うかなぁ?」ってところがサガン鳥栖とジブリは似ていました。 

 ジブリの再建策はネット等で多くのジブリファンや野次馬が考えてるようです。 多くの意見は「 単なる経営破綻だろ 」って意見です。 自分はモノ作りをする全ての人を応援したいという姿勢なんですが、モノ作りの関係者の中でもどーも鈴木プロデューサーが好きになれません。 「 興行成績だ!」「 赤字だ!」って騒ぐのなら、それは鈴木さんの手腕の問題だったのでは? 日本でもトップレベルだろうアニメーターも人員整理されるようです。 ジブリ博物館に200人ものアニメーターはいらないです。 米林監督が全員引き連れて“スタジオ・麻呂”を作ったら格好いいんですが、そんな器量がある人物には見えません・・・ ニコニコ動画が買い取るとか庵野が救ってくれるとか、まことしやかな話はあるようですが、ジブリ自身が撤退ありきで具体的な方向性を決めかねてる印象です。 そこら辺も次期監督がいるわけでのないのに解任発表した鳥栖に似ています。
自分が考えたのはフレーベル館にジブリを丸ごと買い取ってもらうことです。 そーすればジブリ制作で動画枚数8万枚の「 アンパンマン 」の劇場版が作れます。 トトロやポニョの絵本もフレーベル館から出版すれば売上増です。 高畑プロデュースで「 正調マンガ日本昔話 」をテレビでやれば大ヒット間違いなし。 ただし予算の都合上、高畑さんは名誉プロデューサーで制作に関わらせない。 以前、「 アンパンマン 」の記事っを書いたときに調べたんですが、フレーベル館って結構しっかりした企業なんですよね。 徳間書店の出版物の傾向よりもフレーベル館の出版物のほうがジブリにあってる気がします。

   

 最後のジブリ作品となった「 思い出のマーニー 」ですが、ネット等の検索ワードでは「 マーニー百合 」とか「 マーニーつまらない 」とか・・・ 実際はどうなのかは自分がまだ観ていないので判断がつきません。 なにしろ観に行く予定(つもり)がまったくないからです。 そーいうときに助けてくれるのが 映画 .com です。 書き出しは面倒なので省きますが、評価の平均は3.7 でした。 おおむね好評な意見が目立っていました。 お気に入りの批評は「 風立ちぬがフルスイングならマーニーは力の抜けたヒット狙いの内野安打なのかな?」 他にはマーニーの謎と種明かしが好評のようです。 やっぱりみんな物語には謎解きやオチを求めてるんですね。 興味深いのは「 予告編で期待してなかったけど本編を見て良かった 」という意見と「 予告編で期待してたのに思ってたのと違っていた 」という意見が両方あったこと。 これはおそらく「 少女✕少女 」を前面に出したCMを観たファンが「 百合アニメ期待 」と「 百合アニメ嫌悪 」に二分されたんだと思われます。
「 思い出のマーニー 」とはどーいうストーリーでしょう。 以下ネタバレになりますのでお盆休みに劇場に行く予定の方々は読み飛ばしして下さい。


                    「 思い出のマーニー 」 ストーリー ( ネタバレ )

 先天性の謎の病気を患っていたアンナは北海道へ療養にやってきました。 しかし、そこで待っていたのは内地から来た者を疎外する地方のキビシイ洗礼でした。 祭りでも地元の子に「 浴衣の柄が東京だわ~」と馬鹿にされ、テキ屋のおっちゃんも東京モンには焼きそばを売ってくれません。 泣きながら逃げ出すアンナの前に現れたのは金髪の美少女でした。 
療養先のおそのさんや地元のいじめっ子たちに聞いても、誰一人金髪の美少女の存在を知りません。 しかし大量の食料を買い込んで湖畔の小舟に乗り込むメイドを発見したアンナは、湖上に浮かぶように建つ洋館の存在に気づきました。 月が浮かぶ頃、その正体を解明するために湖畔の貸しボートを借用してアンナは洋館へ向かいました。 そこで待っていたのはマーニーと名乗る、あの金髪美少女でした。
マーニーの住む洋館では夜ごとに地元や国の要人たちや財界の大物たちのパーティーあ開かれていました。 その洋館はロシアと北海道の経済のための“釧路の鹿鳴館”と呼ばれている屋敷です。 マーニーはロシア側が日本の要人を接待するためにロシアから来たのでした。 
同じ12歳ながらあまりにも違う境遇をアンナは受け入れられず、マーニーに反発してしまいます。 しかしマーニーに抱きしめられた身体の柔らかさに、アンナ自身がマーニーの魅力の虜になってしまいます。 「 この洋館から逃げよう 」というアンナの提案に一度はうなずくマーニーでしたが、そんな事は出来ないことをマーニーはわかっていました。 
アンナとマーニーは最後の夜を過ごした後、日の出前に湖を船で渡ります。 しかし岸辺でまっていたのはアンナの家族や警察でした。 アンナは洋館にいた間に失踪事件として捜索されていたのでした。 マーニーがアンナの家族にアンナを届けることを事前に連絡していたのでした。
それ以降アンナは東京へ戻り、釧路の鹿鳴館も閉鎖され、そしてマーニーは思い出になりました。
 
                         - ネタバレ終わり -

 「 思い出のマーニー 」は1967年にイギリスの児童文学作家のジョーン・G・ロビンソンさんが発表した作品です。 元々は宮崎 駿さんのお気に入りの作品で、宮崎さん自身ではアニメ化が不可能ということでお蔵入りしていた。 それを鈴木Pが「 女の子モノが好きそうな米林にはちょうどいい 」ということでマーニーを制作することになったようです。 真性のロリコン監督の宮崎さんですが、実は女の子の内面や心の機微を描くことが出来ないという弱点を抱えていました。 それはキャラを描くときに「 このシーンではこーいうセリフのハズだ 」という考え方で演出してきたから。 「 このキャラだったらこーいうセリフかな?」っていう考え方はないんですよね。 それがどのヒロインも同じにしか見えない原因です。 ましてや女の子が何を思ってるのかになんて興味がないんじゃないのかな? その点、米林監督は“女の子は何を考えてるのか”にしか興味がない人でしょう。 ただ、彼がやりたかった作品ってこのお話じゃなかったんじゃないのかな? 作品に取り組む冒頭「 難しい話ですね・・・」ってコメントしていました。 もっと自分の作品なんだから、もっとやりやすい原作を自分で見つけてくればよかったのに。 この段階ではマーニーを観たがってるのは宮崎・鈴木の両年寄りだけなんだから。
宮崎さんはよく児童文学を題材にしますが、自分は児童文学っていうだけで「 あんまり面白い作品にはならないだろうなぁ」っていう先入観があります。 自分が児童のころから児童文学が大っ嫌いでしたから。 しかもつまんなくても「 あなたは児童文学を否定するんですか?」という圧力も感じます。 面白い、つまんないではなく“ためになる”から読みなさい的な押しつけがましさもね・・・ ましてや児童じゃなくなった年齢で児童文学のアニメを観たってねぇ・・・

 作品のテーマというかメッセージは観ていないので何ともいえませんが、女の子同士の関係性を題材にした作品なのは間違いないでしょう。 アニメで難しいのは対象年齢をどこに設定するか?というところです。 ドラえもんや妖怪ウオッチなら未就学児~小学生、エヴァやUCガンダムなら友達同士で映画館に行く年齢、深夜アニメの劇場版等はおっきいお友達など。 ジブリ・ブランドは全ての客層が見に来るのでどこにターゲットを絞るのかが課題でした。 
今回は主人公が12歳の女の子なのでもっとも難しい歳を選んじゃいました。 この次期の女の子は1年ごとにガラッと成長しちゃうので、10歳ではまだ12歳の気持ちが分からないし、13歳ではもう12歳の自分は過去のことです。 このころの成長した自分は成長前の幼い自分が大っ嫌いだから、12歳のころに戻って懐かしむ余裕などありません。 同じく14歳になると13歳までの自分と決別しちゃってます。 大人はこの時代の「 大人でも子供でもない時代 」が大好きなんですが、当時の自分を思い返せば誰もが「 あの頃のアホだった自分が許せない 」って思っていたハズです。 しかし15歳以降になると人間はたいした成長もしなくなるので、安心して感情移入や共感ができるようになtります。 12歳の主人公も高校生になれば客観的に楽しむことが出来ますが、それはもう客観的だから自分たちの世代を代弁している作品とは言えません。 少年が主人公の場合は男の子が10歳だろうが12歳だろうが15歳だろうがバカには変わりがありません。 少年が主人公の作品には観る年代を選ばないというメリットがあります。

 宮崎監督と比べられるのは仕方がないとして、前作の「 アリエッティ 」と比べて「 マーニー 」のほうが良くなったとの意見が多いようです。 前作は小っちゃい女の子が主人公だったのにまったく女の子っぽい仕草が描けませんでした。 当時は米林監督の力量不足と思われていましたが、本当は老害だったのかもしれません。 前作の反省で女の子の魅力とクライマックスの締め方にこだわったようです。
観た人の批評の中で「 百合アニメって言われてるけど全然そんなことはないよ 」ってコメントが多くあります。 この意見は百合アニメにマイナスのイメージがあり、褒めてるつもりで百合を否定してるのでしょう。 あれだけ百合押しで宣伝したのなら、無責任に「 百合ではなく健全なアニメです 」って逃げるのは小ズルい印象です。 イメージをミスリードして観客を呼ぶのは老舗アニメ会社のやり方じゃないでしょう。 友情アニメなら友情アニメと明確にするべきです。 その上でちょっと「 百合っぽかったね 」ってくらいでちょうどいいんですよ。 最近のアニメにおける百合の取り扱いが健全じゃないのでそこは気になっちゃいました。

 「 思い出のマーニー 」はジブリの最後の作品としてアニメファンの記憶にのこることでしょう。 ジブリをつぶした監督として。 でも「 猫の恩返し 」のように、何の作品の次に公開したかを誰も覚えていない作品よりはいいのかも? 面白いかどーかは観てないからわからないのですが、ちゃんとしたアニメだっていうことはスゴくわかります。 評価が集中したのは「 ジブリアニメ(宮崎アニメ)っぽくないところがいい 」という部分でした。 それは米林さん自身が評価されたという部分です。 自分はジブリという会社には思い入れがないので、米林さんはジブリとはまったく違ったフィールドで活躍することに期待しています。
そういえば息子の吾朗クンはNHK BS でテレビアニメの監督に抜擢されていました。 何でジブリじゃなくてよそのスタジオでアニメを制作するのか?っておもっていましたら、そのころにはすでにジブリ閉店が既成事実だったんでしょうね。 だからいち早く息子の再就職先を決めてあげたんでしょう。 どんだけ子煩悩なんだよ?

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