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2014-08

知ったかぶり ゴジラ - 2014.08.28 Thu

大怪獣ゴジラについてです。

 7月からハリウッド版「 GODZILLA 」が日本でも公開され、その宣伝番組なのか便乗企画なのかテレビでも「 ゴジラ 」特集が放送されました。 同居人がとても親切に“その全ての番組を録画してくれた”ので、お盆休みの間にゴジラ祭りになっていました。 一作目から主要なゴジラ映画の一挙放送も撮りだめしてくれました。 ブルーレイ・デッキの操作権はすべて相方にあるので、自分は録画された番組を観るだけなのでゴジラに妙に詳しくなっちゃいました。 今回はそーいうワケで“ニワカゴジラファン”のススメです。 みんなでゴジラについて知ったかぶりしましょう。

 「 GODZILLA 」というアメリカ映画についてはラジオで町山智宏さんがTBSラジオの「 たまむすび 」の中でベタ褒めしていました。 YouTubeで聴けると思いますので探して聴いてみたら、町山さんのゴジラ愛とネタバレでほとんどのことを言ってます。 ゴジラといっても大まかに「 昭和ゴジラ 」と「 平成ゴジラ 」と「 ミレニアムゴジラ 」の三つに分けられます。 昭和ゴジラは1作目の公開1954年~15作目の1975年まで。 平成ゴジラは16作目の公開1984年(昭和)~22作目の1995年まで。 ミレニアムゴジラは23作目公開の1999年~28作目の2004年まで。 国産ゴジラだけでも28作品もあったんですね。 一概にゴジラといっても世代によってとのカタチのゴジラを思い浮かべるのかは千差万別です。 だって今年はゴジラ生誕60周年だから、二十歳の人のゴジラと還暦の人のゴジラはまったく違う映画でしょう。 ちなみに宇宙怪獣キングギドラの生誕50周年でもあります。
映画ファンの方々にとってのゴジラは1作目のゴジラを指すのでしょう。 日本特撮映画の発祥の映画です。 町山さんが誰なのか判る方々は特に1作目押しだと思います。 

 ファースト・ゴジラを語る上で欠かせない人物が三人います。 円谷英二さんと本多猪四郎さんと伊福部昭さんです。 円谷さんは本名が英一なのですが、映画界では英二を名乗ってました。 関東大震災も太平洋戦争も経験しているので、風立ちぬの堀越二郎さんと同世代のようです。 どちらも飛行機好きですし。 円谷さんといえば円谷プロですが、ゴジラの頃は東宝に所属していました。 元来の発明家でゴジラという作品も円谷さんの撮影技術のたまものです。 その才能はスピルバーグのアイデアとコッポラの頑固さを合わせたようかな? よくわかんないけど・・・
もう一人は本多猪四郎さん。 ゴジラの脚本・監督です。 この人の追求するリアリティーが架空の怪獣をスクリーンの中の現実に変えた立役者です。 特撮を撮影したのは円谷さんですが、真剣な映画として撮ったのは本多さんの功績です。 本多さんの監督作品で自分が唯一観た作品が「 妖星ゴラス 」でした。 去年の年末あたりでテレビ放送してたと思います。 怪獣映画なんですが、サラリーマン風の人々が地球を動かすというSFで当時の日本人の生真面目さがいい感じの作品でした。 ほかに言いようがない・・・
最後は音楽担当の伊福部昭さん。 ♪ ダダダ ダダダ ダダダダダダダ のゴジラのテーマソングの人です。 交響曲の作曲家でありながら映画音楽も手がけていました。 ゴジラの音楽は交響楽団が映像を観ながら生演奏するというオペラのような方法で録音したようです。 ゴジラの鳴き声もオーケストラが担当して、鳴き声の楽譜もあったようです。
制作の関係者ではこの三人を出しておけばゴジラフリークとの会話もOKでしょう。

 ゴジラシリーズの主役といえば怪獣たちで、有名なのはゴジラ、アンギラス、ラドン、モスラ、キングギドラ・・・ ここら辺の怪獣が判ればだいたいの怪獣ファンとも話が合わせられます。 アンギラスは背中がトゲトゲのアルマジロっぽい恐竜型。 悪モン怪獣というよりもゴジラの相棒で次元大介の立ち位置です。 ラドンは鳥型で単体での主役怪獣でしたが後にゴジラシリーズに合流。 モスラは言うまでもなく蛾です。 デザイン以前に蛾を大きくしただけです。 虫嫌いにはあり得ないデザインで、アメリカシロヒトリ撲滅運動に参加している自分には許せないデザインです。 蛾って怖いですよね? キングギドラは頭が三つの宇宙怪獣です。 それぞれの頭の鳴き声が分かれていて、3種類の鳴き声のハーモニーで飛び回るにぎやかな怪獣です。
大まかに分けてのしのし歩く着ぐるみタイプと空を飛ぶピアノ線タイプがあります。 1作目のゴジラが何でのしのし歩いていたのか?といえば、それはゴジラの着ぐるみ自体が重くて機敏な動きが出来なかったからです。 ピアノ線ではラドンの最後のシーンで燃えさかる火口の上につっていたラドンのピアノ線が本番中に切れてしまい、ラドンが燃えてしまったが偶然にも壮絶なラストシーンになったエピソードが有名です。

 キャラクターで特筆なのは初代ゴジラに出演した芹沢博士。 オキシジェン・デストロイヤーという秘密兵器でシリーズ全編で唯一ゴジラを倒した男。 ゴジラ作品以降のSFアニメや映画のマッドサイエンティストや博士キャラの元ネタはほとんどが芹沢博士の影響を受けています。 渡辺 謙さんがハリウッド版の新作で芹沢を演じてるそうです。 ハリウッド俳優の日本人ってことでオファーされましたが、当時の芹沢博士とイメージが全然違っています。 この監督は旧作をリスペクトしてるっていう宣伝文句なんだったら、アイパッチくらい用意しておけよ!って感じです。 芹沢大助、丹下段平、キャプテン・ハーロックが日本三大アイパッチですね。
たとえ怪獣にまったく興味がなく「 ゴジラとジラースの区別がつかない 」というような怪獣シロートでもモスラはイメージできると思います。 モスラといえばザ・ピーナッツです。 双子ならではのユニゾンを活かして小美人(ショウビジン)という役で出演しています。 後に怪獣たちの通訳というご都合な役回りもこなします。 ザ・ピーナッツは昭和歌謡を支えたアイドルの元祖ですが、今スチールで見ると可愛いのかどーかは微妙ですが・・・ でも楽曲はスゴいですよ。 昔の歌手って、何で歌が上手なんだ?

   
 
もう一人のゴジラヒロインはX 星人の女スパイ波川です。 X 星人とは6作目の「 怪獣大戦争 」に登場する敵の宇宙人です。 怪獣大戦争って言いながらX 星人のほうが楽しくなっちゃったという典型的な本末転倒です。 X 星人、ガミラス星人、ナメック星人が日本の三大星人ですね。

   

 シリーズでゴジラを考えると前記の通り“昭和ゴジラ”と“平成ゴジラ”と“21世紀ゴジラ”に分かれます。 昭和シリーズも1作目と続編あたりはゴジラ映画ですが、調子に乗ってだんだん怪獣プロレス映画になっていきました。 7作目が公開された後に円谷さんが東宝から独立、ウルトラシリーズが始まりました。 したがって8作目以降のゴジラは円谷作品ではありません。 そもそも、自分は人間のプロレス(ハンセン、ブロディ)を観ていた小学生なので、怪獣のプロレスに満足できるワケがありません。 
平成シリーズは昭和シリーズから9年のブランクがありました。 平成ゴジラは原点回帰でファーストゴジラをリメイクというカタチでスタートしました。 しかし怪獣プロレスはやめられず、やっぱり調子こいちゃいました。 このシリーズではビオランテという怪獣?が印象に残っています。 花というか触手というか完璧にアニメに引っ張られたデザインで絶望した記憶があります。 
21世紀のゴジラは論外です。 28作目で東宝自身が「 もう2度とゴジラを作らない 」と宣言しちゃいました。 すでに怪獣ブームでもゴジラ懐古ブームでもないのに、何を目指していたのかすら見失っていました。 
98年のハリウッド版「 GODZILLA 」は世界中で無かったことにしたようです。

 ゴジラというのは60年の歴史で最初の5年が怪獣特撮の黎明期、残りの15年が怪獣ブームです。 ウルトラマンやソフビ怪獣もこの頃ですね。 その後10年間はアニメに特撮が駆逐されます。 ちょうど宇宙戦艦ヤマト~ガンダム、SFアニメ全盛期です。 また10年間はゴジラが復活します。 この頃は日本がが好景気で、しかもハリウッド映画も特撮や乱暴な映画のブームでした。 どの時代に子供だったかによってゴジラというキャラクターの意味やイメージが違ってくるハズです。 同じ現象はガンダムでも見られますね。 熱く語っている町山智浩さんですら初代ゴジラは生まれる前の作品です。 映画などの作品論でどんなに詳しく研究しても、どうしてもたどり着かないのは初回に上映したときの衝撃です。 初めて観た時の衝撃は誰にでも経験出来ます。 でもまだ戦後と言われる日本で初めて怪獣映画という聞いたことのない映画が公開された衝撃は、その時代に経験した人だけが知ってる事実です。 だって60年前の特撮の技法を60年前の人たちと同じ心では感動出来ないですよね。 そこには映画ファン的な知ったかぶりが入っちゃうんです。
最新のハリウッド・ゴジラは東宝(日本サイド)から「 絶対にヘンなゴジラを作るなよ!」と釘を刺されたとのことです。 監督のイギリス人も子供のころにスターウォーズを観て監督になった若造?です。 ここで言うヘンなゴジラとは無かったことにしたトカゲ・ゴジラですね。 でも東宝も散々ヘンなゴジラを作ってきたのに「 どのツラでそれを言うかぁ?」って感じでしょう。

 ここまで書きながら自分はゴジラ作品を1作も観たことがありません。 作品を何作も録画してるんですが、とりあえずはディスクに焼いてほったらかしてます。 自分は子供のころから人間以外のお話が苦手だったんです。 自分の中には怪獣ブームは一度も来ませんでした。 せめて初代ゴジラだけでも観れば勉強?になるって思うんですが、「 つまらないと予想しながら観てつまらない 」場合は苦痛というか面倒くさいんですよね。 だったらこんな日記を書くことは面倒くさくないのか?っていう指摘はごもっともです。 でも、NHKのゴジラ秘話ドキュメントとか取材モノって好きなんですよね。 その作品がどーいう経緯で作られたのかは勉強になります。 それは当時の人々がゴジラをどう思っていたのかが判るからでしょうね。



全てのゴジラファンが観たかったリメイク・ゴジラ

監督    黒澤 明
助監督   本多猪四郎
特撮監督  円谷英二
音楽     伊福部 昭

キャスト
尾形秀人   萩原健一
山根恵美子 夏目雅子
芹沢大助   松田優作
防衛次官   高倉健

黒澤監督と円谷監督の妥協なき映像へのこだわりで、当時のスピルバーグを上回る制作費。
助監督には数少ない黒澤 明さんと会話が出来る本多猪四郎さんを起用。 
本多さんがいなきゃ10年たっても映画が完成しません。
キャストは全盛期のショーケンと優作が夏目雅子さんを取り合うという邦画史上最高の三角関係モノ
完成したら全ての面で邦画史上最高の作品になったのになぁ・・・

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