topimage

2014-06

自分たちのサッカー? - 2014.06.27 Fri

サッカーW杯の日本代表について

 周知の通り、W杯ブラジル大会は1次リーグで敗退した日本代表のザックジャパンは、ザッケローニ監督の辞任という形で終了しました。 結局は2敗1分けで C 組最下位、2得点6失点という結果でした。 多くの国民が日本代表ってもっと強いんだと思っていたことでしょう。 戦術的なことや敗因などはサッカーブログの方々にお任せしますが、自分が気になったのはコロンビア戦の敗戦後の各選手たちの傷心のコメントと表情です。 完膚無きまでやられたので傷心してるのはわかりますが、選手たちのコメントが傷心しすぎてることにとても違和感がありました。 
負けた直後は泣きながらうずくまるのがセオリーですが、それは最後までファイトしてそれでも「 あと1歩 」が届かなかった場合のことです。 ドイツ大会でブラジル戦終了直後、中田英寿はピッチに寝たままのシーンが記憶にあります。 あれは惜しいどころか全く刃が立たなかった日本サッカーに対するヒデの失意のシーンでした。 今回はイレブン全員が中田状態って感じで、今野や内田が代表引退をほのめかす発言をするほどでした。 そこまでの喪失感っていうのもわかりますが、清武や斉藤、ダブル酒井やキーパーコンビは「 ふざけんなよ!最低のチームじゃんか!」くらいのコメントがあってもよかったと思います。 青山が「 負けたのはオレのせいじゃない 」って言ったとしても自分は許します。 世間は許さないでしょうけどね。

 今回の大会期間中に一般の方々もよく耳にしたコメントで「 自分たちのサッカーをすれば勝てる 」というフレーズを聞いたと思います。 「 自分たちのサッカーじゃなかった 」といか「 4年間積み上げてきたサッカーをするべきだ 」とか。 3戦未勝利という結果は自分たちのサッカーが出来なかったということを表しています。 だって自分たちのサッカーが出来たら勝てたハズだから。 コロンビア戦の前半を評して「 日本らしいサッカーができた 」っていう解説者もいましたが、あれは青山が縦のスペースで余ってる選手を見つけては縦パスを入れてただけです。 一見テンポがいいので期待できましたが、4年間準備してきたのは近くの選手に何度もパスしながらサイドに運ぶサッカーです。 大久保がザックジャパンで最初にやったことは「 簡単にプレー 」って叱咤することでした。 最後に加わったメンバーの大久保や青山が「 自分たちのサッカー 」を壊してくれると期待したんですが、そんなに都合よくはいきませんでした。

 自分たちのサッカーができなかったのか?自分たちのサッカーじゃ勝てないから敗退したのか? 今となっては判断が難しいところですね。 ザッケローニは本田ありきのチームを作りましたが、その本田当人が「4年間やってきたが、大きく間違えていた 」とザックジャパンを全否定するコメントです。 
観ていてちょっと怖いなって思ったのは、コメントをする選手たちが洗脳が解けた元信者かマルチに騙された被害者のような感じだったことです。 「 4年間信じていましたが、全然ダメでした 」って感じで、突然現実に引き戻されたふうでした。 選手たちは自分たちが取り組んできたサッカーを信じるしかないのだから無理もありません。 この「 自分たちのサッカー 」という呪いの言葉が今大会の敗因だったんじゃないでしょうか? 
最近のスポーツ選手はサッカー選手に限らず多くのコメントをメディアが伝えます。 「 課題は決定力不足 」とか「 運動量が足りない 」とか反省のコメントはよく聞きますが、コメント以降に改善されることは少ないです。  その中で選手が口々に「 自分たちのサッカー 」を心のよりどころにしていました。 サッカー評論家や解説者、ネットのサッカープレイヤーたちは理路整然と自分たちのサッカーとは何かを説明できるのでしょう。 でも、選手自身から具体的な説明はあんまり聞いたことがありません。 ザッケローニは選手の動き方をもの凄く細かく指示する監督らしいです。 以前、テレビで吉田がディフェンスのときは「 全員がボールのある側を向く 」という間抜けな約束事を暴露していました。 
大久保が「 このチームのスタイルが何なのか最後までわからなかった 」というコメントを出しています。 チーム合流1ヶ月の間、メンバーや監督と練習していても彼らは大久保に「自分たちのサッカー 」を説明することすらできなかったようです。
細かい細かい約束事の束があるんでしょうが、そのすべてを「 自分たちのサッカー 」という呪文にしてしまうのは危険なことだったんじゃないのでしょうか? 

 理想のサッカー、目指すべきサッカーというのは必要なのかもしれません。 我が浦和レッズもミシャの掲げるパスサッカーに3年間取り組んでいます。 それはリーグ戦を優勢に戦うための方法論で、チームの戦術はクラブのアイデンティティーを作る作業です。 クラブチームには「 自分たちのサッカー 」は必要ですが、代表チームの目的はW杯で勝つことだけです。 そのために集められたメンバーだから彼らが理想のサッカーを提示する必要はあんまりありません。 理想的な勝ち方ができれば楽しいだろうけど、そこまで望むほど優しい世界じゃありません。 それは20年間で十分すぎるほど学んだハズです。 ましてや「 自分たちのサッカー 」を対戦国チームが日本の都合通りにやらせてくれると思ってたのが、今大会の精神的な敗北でした。
W杯本番で4年間作ってきたサッカーを捨てたのがザッケローニ自身でしたが、選手たちのは「 最後まで自分たちのサッカーをしよう 」という選択をしました。 ザッケローニの「 私の采配ミス 」というコメントは、本番の試合が采配ミスなのか4年間が采配ミスなのかよくわかりません。 本田の結論は「 4年間正しいと思って貫いてきたことを、結果として否定せざるを得なかったこと 」

 選手たちには気の毒ですが、サポーターはそこまでショックを受けていないような気がします。 本当に日本代表を盲信してるウルトラスや利益が絡む関係各位はべつとして、多くのサッカーファンには「 自分たちのサッカー 」に疑念があったのは間違いありません。 でも当人たちが「 どーしてもこのサッカーで試合がしたい 」って言うから見守っていただけって感じだったんじゃないかな? Jリーグのサポーターは代表発表の日にW杯は終わった感があったから・・・
自分たちのサッカーを貫いて、しかも結果を出してるチームが身近にあります。 そう、なでしこジャパンです。 スピードとテクニック、規律とチームワークで体格差のある相手を凌駕してます。 まさに「 自分たちのサッカー 」の完成形のようです。 なでしこジャパンにあってザックジャパンにないのは強い気持ちなんだと思います。 ザックジャパンに欠けてるのは澤さんのカリスマ性、宮間さんのリーダーシップ、イワシの安定感、そして佐々木監督への信頼感。 同じ協会内に成功例があります。 ザックジャパンの中で誰が澤さん?誰が宮間さん?誰が岩清水さん? 4年間で作れなかったのはそーいう部分ではないでしょうか?

 選手たちは自分たちが発する言葉に縛られていたようです。 ソレを作ったのはマスコミや協会、スポンサーを含む応援していたサポーター全員でした。 システム論か精神論かの2択ではなくて、どーいう日本代表にしたいのかを考える時期に来たのかもしれません。 それは20年かけてたどり着いた日本サッカーの現在の到達点です。 その歩みが遅いとは思いません。 ただ、代表はW杯に勝つことだけが目的なので、視聴率を稼ぐとかビールが売れるとか手段と目的を入れ替えないで欲しいです。 その部分を厳しく説いていたオシム監督は良かったと思います。
「 サムライブルー 」という言葉もどーなの?って感じですね。 「 サムライって、いつまで鎖国してるの?」っていうのが今回の結果なんだから。 早く文明開化して世界のサッカーを取り入れ、それを日本流にアレンジするほうが現実的だと思います。

ザッケローニの「 何かがこのチームに足りないのだろう 」というコメント。
「 足りないのはセンターバックだよ!」って日本中がつっこんでます。

ものさしを探してる本田には「 イタリアにも東急ハンズみたいな店があるといいね 」って言いたいです。

「ほぉ」って思ったら押してね

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

管理人のらいかです

マンガを描くという事を目標にして
マンガの描き方を考えるブログです
(ネタバレの可能性があります)

は記事の内容に「ほぉ」と
思えたら押して下さると嬉しいです

最新記事

訪問していただいた人数

月別アーカイブ