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2013-10

天野祐吉さん、死去 - 2013.10.23 Wed

10月20日、天野祐吉さんが間質性肺炎のため亡くなりました。 享年80歳でした。

 天野さんといえばテレビのコメンテーターやコラムニストとして現役で活躍していましたので、まず80歳という年齢にびっくりでした。 自分はテレビでのワイドショー形式で「政治がどーしたこーした」みたいな番組は一切観ていません。 したがって、天野さんがテレビでどーいう立ち位置でしゃべっているのかは全く知りません。 コラムにしてもウチは朝日新聞じゃないのでそうそうお目にかかれませんでした。 唯一の接点はラジオなんですが、声を聴いているだけでは老いたっていうイメージではなかったですね。 もともと何歳なのかなんて気にしたことすらありませんでしたけど。
死因の間質性肺炎という病気は馴染みのない病名ですが、以前は肺繊維症とよばれていたものです。 自分の父親もこの病気で亡くなったんですが、肺がだんだん硬くなって呼吸がままならなくなり最後は呼吸が出来なくなって死亡するという怖い病気でした。 父親は自宅療養中も酸素ボンベを引きずりながらの生活で、頭はしっかりしているのに身体が動けなくなって死を待つだけという辛い病気でした。
実は天野さんについての近況がわからなかったので訃報記事を検索しまくりました。 「天野」で入力しますと天野アキと天野春子がびっしり出てきてびっくりです。 ちなみに「アマノユウキチ」と「アマミユウキ」って似てますよね。 最初は「天海祐吉」で入力して出てこず、あれ?なんて名前だったっけ?っていう状態でした。 
それくらい薄い知識ですが、天野さんについて思ったことを書いてみます。

 天野祐吉さんと言えば、言わずもがな“広告批評”の人ですよね。 80年代というのは糸井重里さんら“コピーライター”という職業が最先端のカルチャーだった時代です。 西武デパートが最強だった頃のお話です。 
格好いい文化系のお兄さんたちの中心には、なぜだか糸井重里さんがいました。 NHKにも出ていたしね。 その時代の先端になった広告を批評するという雑誌を作ったのが天野祐吉さんでした。 格好いいお兄さん達のお父さんっていう位置関係かな? 天野祐吉さん自身は何をやってるのかわからないけど、いろんな人のコメントから名前は知っていました。
今、オタクとかマニアを気取るには深夜アニメや声優に詳しくなきゃいけないので、ソレはそれで大変だと思います。 でも当時のオタク小僧たちは、赤瀬川源平さんとかその子分たちお文献をさらっていかなきゃいけませんでした。 ネットなんかないですから情報は本を読むしかありません。 自分にはマンガでもない字ばっかりの本を買う余裕などありませんでしたから、徹底的に立ち読みしまくりました。 本屋さんゴメンナサイ。(特に書泉グランデと三省堂) 単行本や哲学書などは立ち読みだと効率が悪いので、主に対談の部分を手っ取り早く読んでいました。 彼らは日本が豊かになった時代の若者が進むべきカルチャーを示していました。 面白いのはこの時代の若者の生き方のベースには必ず「企業の用意する豊かさ」があるんですよね。 だって広告代理店って企業のサイドだし、糸井重里さんって企業側で仕事をしてる人間ですから。 スキーに行くためにクルマを買うっていう時代です。

 広告批評は特集が面白いときに読んだと思うんですが、内容はまったく憶えていません。 ましてや天野さんが編集長だったっていう印象もまったく記憶にないです。 では、自分にとっての天野祐吉とはどんな人だったんでしょう? それは文化放送の「ラジオCMコピー大会」での審査委員長だった天野さんです。 コレは昔「吉田照美のやるマン」というラジオの帯番組の枠で年1回開かれていた一般公募で実在の企業CMのコンテストをする企画です。 文化放送と広告批評の共催だったので天野さんが審査委員に入っていました。 まさに広告を批評していたんですよね。 たぶん天野さんの印象はこの頃から変わっていませんでした。

 晩年の天野さんに対する世の中の評価は「サヨクの頑固ジジイ」だったみたいですね。 日本の右側通行を危惧している発言が多かったからのようです。 でも、戦前生まれで80歳の方が戦争も辞さないという空気を危ぶんだり、苦言を呈すのは当然のことだと思います。 天野さんが伝えたかったことは「戦争になったら戦うのも殺されるのも君たちなんだよ」ってことだったんじゃないでしょうか? 隣国に恵まれない日本が微妙な舵取りを強いられているのはたしかです。 やられたら倍返しなんだろうけど、そう言ってる人たちって戦うのは自衛隊だと思ってるのかな? 戦うのも死ぬのも自分たちなんだってことは想像出来ないんでしょうね。 天野さんはその時代を経験したから想像できるんだと思います。 倍返しの先になにが起こるのかを。

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