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2013-08

大井川鐵道の旅 4 - 2013.08.19 Mon

大井川鐵道の続きです。

 大井川鐵道のアイドルといえば鉄道むすめの井川ちしろ?、ゆるキャラのアルルとプルル? いえいえ、そんな架空のキャラではありません。 当然ですが、SLおばさんの大原さんや佐藤さんでもありません。 大井川鐵道のアイドルといえは機関士見習いの萩原 愛さんです。 この鉄道は周辺がお茶どころで温泉郷、大井川沿いで鮎などの川魚っていう「なんていうか、おばあちゃんち?」っていうイメージがつきまといます。 でも萩原 愛さんは正真正銘のアイドル車掌です。 「某・法律がなんたら~」というテレビ番組で紹介されたそうです。 



 「乗車した時に、運転士が小さな子どものお客さんに自分の帽子をかぶせて相手をしていたんです。 都会ではほとんど見られない光景に、温かいなと思った」 萩原さんが大井川鐵道を選んだ理由だそうです。 高校卒業後、専門学校で鉄道交通ビジネスを学び大井川鐵道に入社。 SLを運転する目的で就職したのですが添乗員や営業に配属。 一念発起して車掌に転属されて現在は女性車掌でありながら運転士になるべく修行中とのこと。 今後は電車運転士、SL運転士、ボイラー技士の3種の国家試験に合格しなくてはならないので道はまだまだ険しいです。 SLお姉さんとしてハーモニカを吹けばSLの乗車率がスゴく上がるんでしょうが、彼女には正攻法で夢を叶えて欲しいですね。 たぶん日本中の鉄ちゃんが応援してることでしょう。
鉄道ファンのブログなどでも彼女の写真はあんまり公開されていませんね。 もしかしたら鉄道ファンのなかで紳士協定があるのかもしれません。 自分も絵だけで公開しますが、本当は写真を撮らせてもらうのがためらわれるほど忙しそうだったんですよね。 SLおばさんは写真撮られ放題でしたけど。


 新金谷駅から乗ったSLくんも無事に終点の千頭駅に到着しました。 多くの観光客はここから上りの電車で引き返すか、バスに乗って大井川巡りに向かうようです。 しかし、大井川鐵道は千頭駅で終わっちゃいません。 千頭駅からさらに大井川の上流を目指す井川線があります。 井川線とはいわゆる「トロッコ列車」で、奥大井の渓谷をゆっくりと走る鉄道です。 途中で日本一の急勾配を登るために「アプト式機関車」を連結する日本で唯一のアプト式鉄道です。



 中部電力の前身の富士電力が寸又川に発電所建設のため、専用線を寸又川に沿って敷いたのが後の千頭森林鉄道です。 また、大井川電力が発電所建設のため昭和3年に計画され、昭和9年に千頭~沢間、翌昭和10年に沢間~市代が開通。 これが後に現在の南アルプスあぷとライン(井川線)になります。 その後、富士電力と大井川電力が合併して中部電力になりました。
元々は資材搬送用の軽便鉄道だったので軌間が762mmでした。 その後大井川本線(金谷~千頭)に合わせて1067mmに変更。 でも軽便時代のレイアウトなので一般のサイズでは走行できなくて車両サイズが軽便のままになりました。 井川では伐採した木材を川狩りという大井川に流して下流に運ぶ方法で島田まで運んでいました。 ダム建設のためにこの川狩りができなくなったので、大井川鐵道は川狩りに代わり木材輸送を担ってきました。 
どこの地域でもダム建設も林業も下火になって軽便鉄道はことごとく廃線になっていきます。 ところがどっこい、大井川鐵道はにわかに増えていた登山客を当て込み観光鉄道として生き延びてきました。 この「あぷとライン」も遊園地のアトラクションのような、ちまちま列車です。 

 子供のころ「軽便鉄道」という言葉は国語の教科書で知りました。 軽便鉄道というものを見たことも聞いたこともなかったのですが、「軽い便」=「軟便」というイメージだったと思います。 まったく無教養な子供でした・・・


 井川線は日本で唯一のアプト式の鉄道です。 以前は国鉄時代の碓氷峠で使われていた方式として有名でした。 世界では現在でもスイスやアメリカ、アルゼンチンなどの登山鉄道で採用されています。 アプト式とは考案者のスイス人カール・ローマン・アプトさんの名前からつけられました。 線路の中央にラックレールと車軸のピニオンギアで急勾配を登る方式です。 そのうちラックレールが2枚もしくは3枚を用いるものを「アプト式」と呼ぶとのこと。 井川線は碓氷峠と同じ3組のラックレールの方式です。 
りんどう湖ファミリー牧場にもラックレールが1枚の「スイス鉄道」があります。 こっちは遊園地のアトラクション的な意味合いなので鉄道とは言いがたいです。 りんどう湖のスイス鉄道の場合も園内ではアプト式をうたっていますが、本来アプト式とは複数のラックレールを用いる方式なのでラックレールが1枚のスイス鉄道はアプト式とは呼びません。 カテゴリーでは複合型ラックレール(アプト式)に対してりんどう湖は単純型ラックレールのファン・ロール式に入ると思います。(たぶん) フォン・ロールとはスイスのフォン・ロール社が開発した単一のラックを使う方式で、構造が簡単で・・・きりが無いですね。



 井川線も元々は全線大井川の渓谷沿いをだらだら登るルートでした。 しかし、長島ダムの建設に伴いルートの一部がダムに水没することになりました。 普通は廃線になるところなんですが中部電力(大井川鐵道の親会社)はダムで変わった新ルートを計画し、それまで4.8キロ(3駅分)の高低を一気にダムの頂上(90バーミル 90/1000 )まで登るためにアプト式を採用しました。 これは旧国鉄信越本線の横川から軽井沢間で採用されてた方式で、低コストなのと施工期間の短さから選ばれたようです。
井川線で使っているアプト式電気機関車のED90型は大井川鐵道が発注した特注の電気機関車です。 横幅はカーブのきつい井川線の都合により細身ながら、中身はメカ満載のため異様に車高が高く「馬面電車」と呼ばれています。 レギュラーのディーゼル機関車DD20型と連結するとED90の巨大さが際立ちます。 むしろ井川線が小さすぎるんだけどね。

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