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2013-03

大人女子のためのアニメ - 2013.03.20 Wed

NHKの「大人女子のアニメタイム」です。

 NHKのBSプレミアムにて、直木賞女流作家の短編小説を「大人女子のアニメタイム」としてアニメ化。 
『日本を代表する女性作家たちの短編小説を美しいアニメでお届けする「大人女子アニメ」シリーズ。それぞれの主人公は、恋や仕事、家庭に悩み、自分を模索しつづける現代の女性たち。そして主人公を演じるのは、今をときめく実力派の女優陣です。文学とアニメーションの溶け合う世界の中で、オトナの恋にドキドキしたり、人生の現実にギクリとさせられたり・・・。 ひとりの「女子」に戻って、物語の世界にひたってみませんか?』
(NHKのリリースより)

1話目は山田詠美さん原作の「夕餉(ゆうげ)」。 理想的な結婚を遂げたはずの人妻が、自分の居場所を見つけられず若い清掃員と駆け落ち。 彼女の料理を「うまい」と食べる男性の存在により生きる意味を見出す。 主人公の美々の声を担当するのはNHK朝の連続テレビ小説「こころ」で主演を演じた中越典子(33)、相手役を声優・浪川大輔(36)が務める。
2話目は角田光代さん原作の「人生ベストテン」。 中学生の思い出に縛られるアラフォー女性の気持ちを切なく、コミカルに描く。 主人公・鳩子役にドラマ「ケイゾク」などで知られる中谷美紀(37)、相手役を声優・神谷浩史(38)が務める。
3話目は24日放送で山本文緒さん原作の「どこかではないここ」。 生きている実感を得られない平凡な主婦が、降りかかったトラブルをきっかけに家族との関係を見つめ直すストーリー。 主人公・真穂を既婚者でもある木村多江(41)が演じる。 キャラクターと年齢も近い 木村のリアルな息づかいに注目だ。

「木村のリアルな息づかいに注目だ」って書きましたが、木村多江さんがどんな人か知りません。 どこかに書いてあったまんまの文章です。 3話目はまだ放送されていませんので2話分だけ観ました。 今回の「大人女子アニメ」シリーズは、かなり前に唯川 恵さんの原作で「川面を滑る風」という作品の続編です。 このときはNHKはこの企画をシリーズ化するんだと思っていましたが、1話完結で終わっちゃったんでアレ?っていう感じでした。 たいした宣伝もなく唐突に放映されて「なにかの実験的なアニメ」っていう印象でした。 当時、観た方も少なかったんじゃないでしょうか?
今回の日記は作品の対象年齢が大人女子向けなので、男の子や子供女子には関係ない内容です。 NHKはとくに大人女子を“30~40代の非処女”に設定しているようです。 したがって処女の方にはお聞き苦しい内容になっております。 当然ですが童貞の方々(なぜか複数形?)は論外です。 
今回の日記のテーマは大人女子に観てもらうアニメについてです。

 小説を原作にするメリットはストーリーの内容を担保することでしょう。 小説家が考えたストーリーだから「ちゃんとしている」という安心感です。 それはアニメ作家の考えるストーリーが「往々にしてちゃんとしていない」からそう思われちゃうのでしょう。 自分は小説のストーリーの方も「ほとんどはちゃんとしていない」と思っています。 むしろ多くの人の添削が及ばないので、小説家のほうがストーリーがデタラメのような気がします。 前に観た「川面を滑る風」もそうでしたが、小説をアニメ化すると必ずナレーションを多用しちゃうようです。 設定などの状況から主人公の気持ちまで全て女優の方々がモノローグで喋り続けます。 それはアニメではなくて朗読に過ぎませんよね。 原作本を朗読すれば「原作に忠実」なのだろうけど、それはアニメを観るのではなくアニメを聴くということでしょう。 ラジオドラマに絵が付いてるような感じでした。 
テクニカルなことでは、1話目で背景に実写をそのまま取り込んでキャラのセル画と合成する演出を多用していました。 「川面・・・」でも使われた技法ですが、悲しいことにアニメーターは実写の背景に合わせてキャラを描けるほど絵が上手ではありません。 手を抜く(経費削減)ための技術なのかもしれませんが、写真と絵が合わないのは観ていてイラってしちゃいます。 どーして描いてる側がイラってしないのか疑問ですけどね。

 このシリーズの目的が「アニメといえばプリキュアか、大きなお兄さん向けの小さな子の出てくる深夜のアレ」くらいの認識の“大人女子”にもアニメを観てもらうというモノです。 たぶん・・・女流作家の原作も声優が有名女優なのもそーいう意味でしょう。 逆に演出が誰?とか制作がドコ?なんかには無頓着なようです。 この「大人のアニメ」を意識しすぎるがゆえに観ていて辛かったことがあります。 それは主人公が「セックス セックス」と連呼するところ。 タイトルに大人ってつけてるしBSで深夜枠だから、濡れ場のひとつまあって然るべきです。 大人の女性で非処女をターゲットにした作品だから問題はありません。 前回の「水面・・・」も子連れで帰郷した女性が元同級生の和菓子職人にふらふらっとなる話でした。 当然セックス有りが前提です。 でもNHKにしては頑張ってるというレベルだったように記憶してます。 今回は新シリーズということで1話目に山田詠美さんの原作をあててきました。 山田さんの小説を読んだことはないんですが、作家の風貌から「ヤッてくれる」と想像できます。 企画会議で「前回はへんに人情話っぽかったから、今回はセックスを全面に出そう」って決まったんでしょう。 想像ですけどね。

 このアニメの中のセックスシーンは妙な気恥ずかしさがあります。 下着というか裸のような格好でロボットに乗ったり、不用意にお風呂のドアが開いたりというシーンは気恥ずかしくはありません。 情けないとは思いますが。 ガンダムでミライさんのおっぱいシーンはラッキー(?)でもシャアのベットシーンは勘弁してくれって感じです。 アニメである以上子供が率先して観るのは当然です。 それを大人用のアニメにするためにセックスを描くという安直さが気恥ずかしい原因です。 アニメでの“大人アピール”はセックスシーンと喫煙シーンですね。 当局に「描いちゃダメ」って言われてることを、あえて描くアウトロー感かもしれません。 マンガでは画力の問題で「喫煙させないと大人に見えないとか不良に見えない」ということがあります。 そーいう安易さが中学生の考える大人のイメージと合致しちゃうんですよね。 その大人感のズレに観ていてイライラするのが「エヴァンゲリオン」なんでしょう。 この「永遠の中学生アニメ」は全てのシーンが気恥ずかしくて観てるのが辛いです。 監督が未だに中学生の心だからなのかな?
アニメに出てくるセックスシーンやセックスというセリフが気恥ずかしいのは、それがテレビで放送されているソースだからでしょう。 さすがに「ウブなねんね」じゃないので山田詠美さんの小説は「恥ずかしくて読めません」とは言いません。 小説やマンガなどは100%個人で楽しむメディアですが、テレビは公共のメディアです。 テーマが「女性でもセックスを語らい性から目を背けないことが自立した女性像を描くこと」なのはわかります。 しかしテレビという公共の中ででセックスを語ることは、新宿のマックでセックスを語るに等しい行為でしょう。 
広く世間にセックスを呼びかけることは、良いのか悪いのかではなくて気恥ずかしいのです。

 このシリーズで一般女性がアニメを観るようになるのかは疑問です。 1話目でゴミ収集車のあんちゃんとセックスしたくなるか?という説得力に欠けています。 「原作がそうだから」という言い訳も本末転倒ですよね。 実際にこれらのシナリオを中越典子さんや中谷美紀さんらが、実写ドラマで放送しても視聴率がかせげるとは思えません。 1話と2話は女性向けマンガのテイストなので観ましたが、3話目はちょっとギスギスした人間模様な予告編だったので観ないと思います。 
自分は大人女子じゃないから対象外なんでしょうけどね。

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