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2013-03

ヤンマガ的な加害少年 - 2013.03.10 Sun

吉祥寺の路上での強盗殺人事件です。

 2月28日におきた事件の続報を、3月9日の読売新聞の夕刊で読みました。 事件の概略は帰宅途中の22才の女性を、遊ぶ金が欲しいために路上で刺殺。 共犯のルーマニア人少年が即逮捕。 事件の報道後に残りの日本人少年も出頭して逮捕。 吉祥寺は「住んでみたい街」の上位で、被害者の女性もこの冬から憧れの吉祥寺で暮らし始めたばっかりでした。 普通の生活圏での凶行でニュースの衝撃が大きい事件でした。

 捕まった少年なんですが、ルーマニア人は別にして日本人のほうは想像していた人物像とすこし違っていました。 六本木のクラブ撲殺事件のような半グレを想像してましたが、実際には「気が弱くておとなしい性格」(とび職の元同僚 談)とのこと。 最初の違和感は同居している少女に諭されて出頭したということ。 同棲していたのかと思えばこーいう境遇の少年のたまり場で、それ以前はネットカフェ等で寝泊まりしていたとのことです。
金が無いので「刺して金を奪うことにした」というのが動機ですがひったくりは抵抗されるのでナイフを使う。 そのナイフも万引きしたもの。 てっきり逃亡したのかと思えば、アパートに逃げ帰ってる。 報道されて怖くて少女に告白、連れられて出頭。 「申し訳なかったが死ぬとは思わなかった」といつものコメント。 出頭なので自首は成立しないでしょう。 少年法の解釈と殺意の有無が裁判の争点になるんだと思います。
捜査幹部が「なぜ刺して金を取るという凶悪な手段に踏み切ったのか、まったく理解できない」「人が死ぬ恐れがあるという当たり前のことさえ考えられないのか」というコメントを出しています。 アキバの通り魔など大きな猟奇事件などで必ずいわれる「なぜこういう事件を起こすのか理解できない」というコメント。 一般の読者ならいざ知らず、司法や行政関係者やマスコミは「理解できない」なんて安易に言わないで欲しいです。 「理解して下さい」と言いたいです。 なりすましメール事件も児童性犯罪も、自分がやらなくったて犯人がなぜやるのかは理解できます。  

 自分はこーいう事件を「ヤンマガ」的な事件だと思っています。 ヤングマガジンに出てくるような世界感のキャラが関係者の事件です。 具体的にどのマンガというコトや「ウシジマ君」はマガジンじゃないだろ?ってことではないんですけどね。 現実の若者の凶暴化とマンガの粗暴さがリンクしてるのかはわかりません。 有害図書問題をするつもりはないんですが、「うるせぇ」と「関係ねぇ」と「殺すぞコラァ」でセリフを回すマンガは無害図書とはいえませんよね。 マンガが犯罪を助長してるるわけじゃあいけど、まったく無関係とも思えません。
今回の事件で逮捕された少年は8千円を奪うために人を殺害しました。 それが割りの合うことなのかは関係ないことです。 べつに「いくらなら殺しても合うのか?」なんて話はありません。 油断して聞いていると仲間に諭されて出頭してきたように報道されていますが、前記の人となりを考えるに反省や後悔で出頭したというよりも、逃げる根性すらないから出頭しただけだと思われます。
気になったのは、「親とか親戚、教師などの身内に付き添われて出頭」というのはありそうですが、「少女に付き添われて」というのが今風なのかもしれません。 少女や先輩たちも同じような境遇だろうから。 それでも出頭させたというのは、アパートの住人たちも「さすがに殺しはだめだろ」という道徳があったからでしょう。
今の少年マンガ(青年誌も含む)ではナイフを使うという選択のほうが当たり前になっちゃっています。 もともとアウトローな主人公や孤独なキャラは、周りのいい人たちによって更正していくモノでした。 「ろくでなしBLUES」でも暴力にはそれなりの能書きをつけていました。 今やリンチや恐喝はもとより、拷問や殺害もヤクザの手法をそのままマンガにしちゃって「コレがリアル」って感じです。 それは性器を描いて「オレはココまで描くぜ」っていってるのと同じで、あまりにも無責任な感じがしますよね。 今回の加害少年のようなキャラはマンガで描けても、彼を救うような大人のキャラは描けないのが最近のマンガ家の現状です。 

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