そろそろ刃牙の話を・・・ - 2012.10.21 Sun
板垣恵介さんの「範馬刃牙」や「その他のバキ」です。
少年チャンピオンにて1991年から20年以上も連載が続いていた「バキ・シリーズ」が完結しました。
連載当初13歳だった刃牙が18歳になるまでの青春ストーリーです。 その間に格闘大会で優勝したり、初Hをしたり、死にかけて中国に行ったり、サルや原始人や囚人やいろんな幻覚と戦ったり、親子でご飯を食べたりするマンガでした。 この夏にマンガ界での大きな事件の1つは間違いなくバキの最終回でした。
この日記はマンガのことをメインに扱っていますが、原則は自分が購入して読んだ作品のみを取り上げることにしています。 前回のテーマでは「銀の匙」は買ってますが、「鋼の錬金術師」は読んでいませんんで取り上げません。 「ジョジョ」や「ONE-PIECE」も読む予定がないので取り上げないでしょう。 アニメや映画は観てないのに取り上げてるけど・・・ 今回の「バキ」は実は1冊も買ったことがありません。 それでも1話からほぼ全てを読んでいます。 立ち読みで! 初期から欠かさずにコンビニで読んでいました。 「すみませんでしたぁ!」 ほぼ全部というのは年末や連休の合併号の時など読みそびれた時とか、親子喧嘩編で読むのが面倒になっていたころ抜けている話数があるようです。 「餓狼伝」にいたっては全体の3割くらいしか読んでいません。 そして、この歴史的な長期連載作品の最終回も読みそびれちゃいました。 だってお盆休みだったから。
それでも単行本の最終巻を某所でなんとか読んで(買っていない)「あぁ なるほど こーいうラストかぁ・・・」と確認できました。
最終回までのバキVS勇次郎戦が異種格闘技の猪木VSアリ戦を越える世紀の凡戦なのか? それとも板垣擁護派にはこのラストを肯定できるほどのパワーがまだ残ってるのか?
立ち読みの分際で批評する筋合いじゃないんですが、「範馬刃牙」が1話ごとに手詰まりになっていくのを感じていました。 シナリオはまるで破綻しているのに融資を続けさせる悪徳証券会社のように大げさで美味しい(ネタ的に)セリフのオンパレード。 盛り上げておいて計画倒産のような最終回でした。
この戦いの勝者は20年間単行本を買い続けた読者です。 それは被害者とも言えますが板垣恵介との戦いに一歩も引かなかったのは称えられるべきです。 勝ち組は「グラップラー刃牙」で卒業した方々です。 ここ4~5年くらいの中盤以降のバキしか知らない若い読者も幸せです。 あれだけ画力の高いギャグマンガを読めたんだから。 地下武道会以降を知らない読者は知らないままのほうがよいでしょう。
マンガの連載を始めるのも終わらせるのも編集部の都合です。 したがってマンガの終わらせ方は全てがマンガ家の責任というわけではありません。 でもそれは作家というよりも「社畜」ですよね。 秋田書店には板垣恵介さんとか水島新司さんとか社畜マンガ家が長期連載しています。 どれだけ凶暴な社畜だよ!
格闘マンガは究極のキャラクターマンガなので、ストーリーを描くというより生き様を描くことに主眼をおく傾向です。 高校スポーツなら卒業までに優勝とかある程度の区切りを付けられるけど、「格闘家」なんていう設定だと死ぬまでお話が終わりません。 主人公が死ぬしかないんでけど、死ぬと最強じゃなくなるし。
自分の中の最終回はフロントチョークが決まった時です。 完璧に試合終了しました。 以降、自分の中でこれ以上納得いく対戦がありません。 「ドラゴンボール」も天下一武道会でリングを空中から破壊してリングアウト勝ちを狙うのが最終回マッチでした。 ドラゴンボールも立ち読みだったんですけどね。
バキにしてもほかの作家にしても格闘マンガは長期連載になりがちです。 あんまり格闘系は読まないんですが個人的に並べた格闘マンガランキングをあげてみます。
心に響いた格闘マンガランキング(自分調べ)
1位 『 バキシリーズの烈海王のところ 』
「中国拳法が三千年前に通過したところ」とか、マンガ界で一番でっち上げカンフーを広めた張本人。
2位 『 1.2の三四郎と三四郎2 』
マンガとして面白い。 マンガの中でプロレス技を使う先駆け。 2は1試合完結で構成も○
3位 『 四角いジャングル 』
まさに梶原一騎文学! コレを読めば格闘界のダークサイドが解ったり騙されたり
4位 『 喧嘩商売 』
板垣系のへ理屈格闘マンガでは一番へ理屈が良く出来ている。 文章力はあるけどがギャグは蛇足。
5位 『 からん 』
「柔道部物語」「帯ギュ」をおさえてランクイン。 やっぱり文章力の差か?
6位 『 軍鶏 』
ストーリーはバキ並みにアレだが、たなか亜希夫さんの画力は格闘マンガNO1です。 話は別として。
7位 『 がんばれ元気 』
主人公の成長がテーマのマンガは多いですが実際に成長していくマンガは珍しいです。
8位 『 一歩VS千堂 』
どの試合でもいいんですが、これとか伊達戦とか・・・ つまり「一歩」も終わっているべきマンガです。
9位 『 バキシリーズの渋川剛気のところ 』
バキから再びランクイン。 それまで色モノ役だった合気を格闘技最強の地位に。 護身完成が好き
10位 『 猿渡さんのヤンジャンのマンガ 』
まったく読んでいないけど技術知識構成ともトップクラス。 最近立ち読みししてないけど・・・
遠藤浩輝さんや森 恒二さんや柴田ヨクサルさんや河原正敏さんがランキングに入っていないのは、格闘を描く画力で判断しました。 画力こそが格闘マンガの原資です。 身体が描けない場合より理屈に走る傾向です。 理屈を筋肉の作画で表現してこその格闘マンガと言えるでしょう。
少年チャンピオンにて1991年から20年以上も連載が続いていた「バキ・シリーズ」が完結しました。
連載当初13歳だった刃牙が18歳になるまでの青春ストーリーです。 その間に格闘大会で優勝したり、初Hをしたり、死にかけて中国に行ったり、サルや原始人や囚人やいろんな幻覚と戦ったり、親子でご飯を食べたりするマンガでした。 この夏にマンガ界での大きな事件の1つは間違いなくバキの最終回でした。
この日記はマンガのことをメインに扱っていますが、原則は自分が購入して読んだ作品のみを取り上げることにしています。 前回のテーマでは「銀の匙」は買ってますが、「鋼の錬金術師」は読んでいませんんで取り上げません。 「ジョジョ」や「ONE-PIECE」も読む予定がないので取り上げないでしょう。 アニメや映画は観てないのに取り上げてるけど・・・ 今回の「バキ」は実は1冊も買ったことがありません。 それでも1話からほぼ全てを読んでいます。 立ち読みで! 初期から欠かさずにコンビニで読んでいました。 「すみませんでしたぁ!」 ほぼ全部というのは年末や連休の合併号の時など読みそびれた時とか、親子喧嘩編で読むのが面倒になっていたころ抜けている話数があるようです。 「餓狼伝」にいたっては全体の3割くらいしか読んでいません。 そして、この歴史的な長期連載作品の最終回も読みそびれちゃいました。 だってお盆休みだったから。
それでも単行本の最終巻を某所でなんとか読んで(買っていない)「あぁ なるほど こーいうラストかぁ・・・」と確認できました。
最終回までのバキVS勇次郎戦が異種格闘技の猪木VSアリ戦を越える世紀の凡戦なのか? それとも板垣擁護派にはこのラストを肯定できるほどのパワーがまだ残ってるのか?
立ち読みの分際で批評する筋合いじゃないんですが、「範馬刃牙」が1話ごとに手詰まりになっていくのを感じていました。 シナリオはまるで破綻しているのに融資を続けさせる悪徳証券会社のように大げさで美味しい(ネタ的に)セリフのオンパレード。 盛り上げておいて計画倒産のような最終回でした。
この戦いの勝者は20年間単行本を買い続けた読者です。 それは被害者とも言えますが板垣恵介との戦いに一歩も引かなかったのは称えられるべきです。 勝ち組は「グラップラー刃牙」で卒業した方々です。 ここ4~5年くらいの中盤以降のバキしか知らない若い読者も幸せです。 あれだけ画力の高いギャグマンガを読めたんだから。 地下武道会以降を知らない読者は知らないままのほうがよいでしょう。
マンガの連載を始めるのも終わらせるのも編集部の都合です。 したがってマンガの終わらせ方は全てがマンガ家の責任というわけではありません。 でもそれは作家というよりも「社畜」ですよね。 秋田書店には板垣恵介さんとか水島新司さんとか社畜マンガ家が長期連載しています。 どれだけ凶暴な社畜だよ!
格闘マンガは究極のキャラクターマンガなので、ストーリーを描くというより生き様を描くことに主眼をおく傾向です。 高校スポーツなら卒業までに優勝とかある程度の区切りを付けられるけど、「格闘家」なんていう設定だと死ぬまでお話が終わりません。 主人公が死ぬしかないんでけど、死ぬと最強じゃなくなるし。
自分の中の最終回はフロントチョークが決まった時です。 完璧に試合終了しました。 以降、自分の中でこれ以上納得いく対戦がありません。 「ドラゴンボール」も天下一武道会でリングを空中から破壊してリングアウト勝ちを狙うのが最終回マッチでした。 ドラゴンボールも立ち読みだったんですけどね。
バキにしてもほかの作家にしても格闘マンガは長期連載になりがちです。 あんまり格闘系は読まないんですが個人的に並べた格闘マンガランキングをあげてみます。
心に響いた格闘マンガランキング(自分調べ)
1位 『 バキシリーズの烈海王のところ 』
「中国拳法が三千年前に通過したところ」とか、マンガ界で一番でっち上げカンフーを広めた張本人。
2位 『 1.2の三四郎と三四郎2 』
マンガとして面白い。 マンガの中でプロレス技を使う先駆け。 2は1試合完結で構成も○
3位 『 四角いジャングル 』
まさに梶原一騎文学! コレを読めば格闘界のダークサイドが解ったり騙されたり
4位 『 喧嘩商売 』
板垣系のへ理屈格闘マンガでは一番へ理屈が良く出来ている。 文章力はあるけどがギャグは蛇足。
5位 『 からん 』
「柔道部物語」「帯ギュ」をおさえてランクイン。 やっぱり文章力の差か?
6位 『 軍鶏 』
ストーリーはバキ並みにアレだが、たなか亜希夫さんの画力は格闘マンガNO1です。 話は別として。
7位 『 がんばれ元気 』
主人公の成長がテーマのマンガは多いですが実際に成長していくマンガは珍しいです。
8位 『 一歩VS千堂 』
どの試合でもいいんですが、これとか伊達戦とか・・・ つまり「一歩」も終わっているべきマンガです。
9位 『 バキシリーズの渋川剛気のところ 』
バキから再びランクイン。 それまで色モノ役だった合気を格闘技最強の地位に。 護身完成が好き
10位 『 猿渡さんのヤンジャンのマンガ 』
まったく読んでいないけど技術知識構成ともトップクラス。 最近立ち読みししてないけど・・・
遠藤浩輝さんや森 恒二さんや柴田ヨクサルさんや河原正敏さんがランキングに入っていないのは、格闘を描く画力で判断しました。 画力こそが格闘マンガの原資です。 身体が描けない場合より理屈に走る傾向です。 理屈を筋肉の作画で表現してこその格闘マンガと言えるでしょう。
