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2012-04

非実在中年女性 - 2012.04.20 Fri

原田知世さん大泉洋さん主演の映画 「 しあわせのパン 」です。

 物語は網走刑務所を出所した水縞 尚(大泉洋) が離婚を決めた妻のりえ(原田知世)に会いに パンカフェ「マーニ」へむかう。 尚はりえが流産したことを期に自暴自棄になり、ささいな喧嘩でチンピラを殺してしまう。 刑務所に入った尚は離婚を決意、「今ならお前はまだ若いし、その気ならいい男もいるかもしれん」と諭す。 
それは尚なりの不器用な生き方しかできない男の愛情表現だった。 しかし尚は「もし、まだ1人暮らしで待っててくれるなら・・・」とりえにハガキを出す。 怖くて「マーニ」に入れない尚の代わりに旅の途中で知り合ったアベックが「マーニ」に入ってみる。 そして「マーニ」の中ではりえが大量のパンを・・・
・・・ というのは全部ウソです。 本当のストーリーは知りません。 なぜならこの映画を観ていないからです。
本当は、「しあわせのパン」という映画の予告編をTVで観ただけです。 大泉洋さんの演じる水縞 尚は喧嘩で殺しをするようなタイプではありません。 観ていない映画を日記に取り上げるのもどうなのかって感じですが、今回の日記の主題は原田知世論?です。
一応「しあわせのパン」の批評を“映画COM”で見てみました。 以前、ジブリの「アリエッティ」の日記のときお世話になったサイトです。 「アリエッティ」では120人の批評コメントでしたが、「しあわせのパン」では6人がコメントしてました。 この人数が作品への世間の反響の大きさを表していると思います。 おおむね好評ですが、こーいうタイプの映画を好んで観に行く人たちだけの評価です。 ジブリ作品のような賛否にはなりにくいのかもしれません。 「観に行って騙された」って思うようなひとは、初めからこーゆー映画を観ようとは思わないです。

 原田知世さんについてどれくらい知っていますか? 多くの方々はAGFの「ブレンディ」のCMの人という認識くらいだと思います。 あのCMでコーヒーを飲んでいるのが原田知世さんだど気づいていない方もいるのでは? もともとは角川3人娘で「時をかける少女」や「私をスキーに連れてって」の主役でした。 その頃の出演作の主題歌を歌わされた関係で音楽デビュー。 一時期は音楽活動に専念していました。 映画は観ない主義なのですがTVで「時かけ」と「スキーに」は観ました。 それ以外の出演作はまったく知りません。 自分にとっての原田知世さんはもっぱら歌手で、数えたらCDお9枚も持っていました。 当時の主演映画の主題歌やCMタイアップ曲は聞き覚えがあったりしますが、原則的に彼女の音楽活動はヒット曲を目指しているようには思えません。 でも「原田知世の楽曲」という独特の個性はあります。 CDを買っているファン層は女優の原田知世にはあんまり興味がない方々(映画ファンじゃない人)が多いと思います。 自分も役者としての彼女にはあんまり関心がありませんでした。
そもそも「時をかける少女」自体がうわぁって感じの作品でした。 筒井康隆さんの原作を大林宣彦監督が尾道作品化し、当時ど新人の原田知世さんを売り出すという“純粋なアイドル映画”でした。 角川書店は今でこそアニメやラノベでハルヒっぽさ満載の出版社ですが、80年代までは「映画を作れる本屋」としてエンターテーメントの中心でした。 世間的に大林監督と尾道3部作は妙に高評価なんですが、「転校生」は小林聡美さんの怪演でもった印象が強いです。 男女の心が入れ替わるくだりなどは、子供ながらに“子供だまし”だと思ったし・・・
「時をかける少女」はSFのキモのタイムループがてきとーすぎてよく解らないです。 尾道の風光明媚な景色もストーリーの面白さとは関係ないです。 原田知世さんも小林聡美さんほどのキャラ立ちしていません。 小林聡美さんのおっぱいが見れただけ「転校生」のほうがお得な感じがしましたしね。

原田知世グラフィティー

 70~80年代のアイドルは映画に出てこそ芸能人として本物の評価を与えられました。 だから無理してでも主役をやらされていたようです。 原田知世さんはアイドル歌手が映画に出たのではなく、アイドル女優が歌手になった珍しいタイプです。 同じ角川3人娘の薬師丸ひろ子さんも歌手としてヒット曲を持っています。 でも、今の彼女を歌手だと思ってる方はいないでしょう。 当時は「ちゃん・リン・シャン」とか言っていましたが、今では「3丁目の夕日」でお母さんをやっています。 原田さんも薬師丸さんもスタートは似たようなモンでした。 高倉健さんや松田優作、三田佳子さん柴田恭兵さんなど超ビッグネームと共演して女優としての地位を確立したちゃんリンシャンにくらべ、原田知世さんはアイドルは女優の粋を出れませんでした。 
「尾道トリオ」の小林聡美さんや富田靖子さんは日本映画好きが観るような地味っぽい佳作にコンスタントに出演しているようです。 なにしろ映画を観る習慣がないのでよくわからないんですけどね。 富田靖子さん主演の「BU・SU」は女の子と観に行った幸せな思い出の映画です。 原田知世さんもいろいろな映画に出演していたようです。 自分には歌手のイメージが強くて原田知世さんを女優という肩書きで考えたことがありませんでした。 ほら、あんまり映画を観ないから・・・

 現在のアイドル達に比べると、当時の彼女らは芸能とはほど遠いクオリティーです。 沖縄出身のダンサーやAKB、読モ・タレントにいたっても厳しい競争を勝ち抜いてアイドルになった子たちです。 「木枯らしに抱かれて」などはクッシーのほうがキョンキョンよりなんぼか上手に歌います。 総選挙とかはどーなの?って思いますが、努力を担保に人気を勝ち取るスタイルが世の中に支持されていますね。 最近は努力や下積み、涙や悔しさをファンに見せることでアイドルに信憑性を持たせる戦略が主流っぽいです。 
その点原田知世さんは、まったく努力が感じられません。 引かれたレールの上で与えられたアイドルの地位をこなしていただけです。 でも、なんの根拠もなく「顔が可愛いだけ」で人気者になれたのだからアイドルとしてはこっちのほうがスゴイです。
80年代アイドルで芸能界に生き残ってる“しぶとい方々”はアイドル歌手から本格女優やバラエティータレント、またはテキトーなエッセイストなどに転身しました。 そして、ほぼ全員がオバサン化しています。 当時のブリッコを自ら完全否定し、正々堂々と“歳相応なオバサン”を全面に出したキャラ作りです。 解りやすいのは小泉さんとか国生さんとか・・・ 別にオバサンキャラがダメなわけじゃありません。 ちょっと自虐的な感じが気になるだけです。 ちゃんリンシャンひろ子さんも歳相応の役を素敵にこなしています。 もう「ちゃんリンシャン」とか言わないだろうし。 
では、原田知世さんはどうでしょう? なんと、44歳になった現在でも「時をかける少女」のころの可愛さをそのままキープしているんです。 

原田知世グラフィティー

 以前、「しあわせのパン」の映画の番宣で大泉洋さんがTVい出演していました。 自分はそこで初めて予告編の映像を観たんですが、久々に観る「役者・原田知世」は驚愕するほど可愛いです。 大泉洋さんが「撮影中、スタッフの全員が原田さんを見ながら“可愛いなぁ~”って言ってました」と証言しています。 映画の批評の中で「原田さんの透明感がスゴイ」とか「雪の中に溶けていくよう」だどの絶賛が多いです。 44歳でここまで絶賛される可愛さってなんなんでしょう? 彼女こそが“非実在中年”なんです。 実在するんですが・・・
この映画は原田知世をぼうっと眺めるための映画のようです。 予告編を観たかぎりでは自分もそれらの意見に賛成です。 30年近く印象が変わらないのは彼女とイルカさんくらいでしょうか?
本格女優を目指すにはある程度の汚れ役も必要になります。 お姫様役ばかりじゃ「アイドルというマイナスのイメージ」を払拭できません。 前記のように薬師丸ひろ子さんは脱アイドルに成功しました。 汚れた原田知世さんを観たい人があんまりいなかったのと、応用の利かない演技力のため彼女は変わらない道を選んだようです。 角川3人娘のもう一人の渡辺典子さんは「積み木くずし」でいきなり汚れ役に抜擢、まだアイドル女優が許される年齢で自らアイドル路線からドロップアウトしました。 不良っぽさをウリにするのは当時アリでしたが本格的に非行に走っちゃうと、一般のファンはさすがに引いちゃいます。 
角川から独立し大資本の後ろ盾が無くなったあとは、いよいよ映画出演の話題が少なくなってきました。 でも妙にCM見かけていたのは、彼女の「原田知世のイメージ」を守り通したおかげでしょう。 中性的で清潔感、穏やかで優等生っぽい知的さなどが大手企業にウケたようです。 植物物語やブレンディなど、女性的ですがオンナを意識させないところが良さであり弱点でした。 歌手活動でもオンナの情念とか即物的な歌より、どこか浮遊してる透明感やドコの国?っていう感じの曲が好みのようです。 それは「この女優は抱きたい」という魅力が欠けていることでもあります。 単純に色っぽさとかおっぱいが見たいとかです。 原田知世さんのおっぱいが見たいとか普通は考えないです。 おっぱいが見れたら嬉しいかもしれませんが、もっともおっぱいが遠い女優のひとりでしょう。 マイナーな映画に出てややこしいだけのセリフで映画マニアにだけ批評されても、それは原田知世さんを有効に使っているとはいえません。 そーいうのは小林聡美さんが演ればいいんです。
ちなみに、非実在老人女性は八千草薫さんです。 あり得ないほど可愛い女性です。

 そんなこんなで「しあわせのパン」です。 この作品は普通の方々の漠然とした原田知世さんのイメージを期待通りに映像化し、原田さんを思う存分に眺めて楽しむ映画のようです。 大泉洋さんに面白いセリフを言わせない(寡黙で優しい旦那さん)ほどの徹底ぶりです。 観ているとパンが食べたくなるそうです。 映画を観ていないのでざっくりとしたコメントしか出来ませんが・・・
主題歌は忌野清志郎さんと矢野顕子さんのデュエットの「ひとつだけ」です。 自分は「PRESTO」という曲が目当てで矢野顕子さんのアルバム「はじめてのやのあきこ」を持っていました。 この作品の監督さんはこの曲を聴いていっきにシナリオを書いたそうです。 もともとアッコちゃんの定番ナンバーですが、清志郎とアッコちゃんがどれだけ仲良しかが伝わってくる曲です。 清志郎の比較的レアな音源なので、このCDを持っててよかったです。

NEXT DOOR

 7月6日に「しあわせのパン」のDVDとBlu-reyの発売が決定しました。 
映画館に行くほどでも無いと思った方や原田知世を独り占めしたいマニアの方には朗報です。
自分の日記サイトで、まともな情報を書いたのは初めてかも?

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